ニュース

Sakana AI、日本語に特化したLLM API「Sakana Namazu」を提供開始

「Kimi K2.6」をベースに日本固有の文脈に対する高い理解力を獲得

Sakana AI、日本語に特化したLLM API「Sakana Namazu」を提供開始(出典:Sakana AI)

 Sakana AIは8月3日、これまで「Sakana Chat」に搭載してきた大規模言語モデル「Namazu」をアップデートし、APIサービスである「Sakana Namazu」(サカナ・ナマズ)の提供を開始した。日本語や日本の商習慣に特化しており、Web検索とコード実行のビルトインツールを備えている。

 「Sakana Namazu」は、Moonshot AIが公開するオープンモデル「Kimi K2.6」をベースとして開発されたAIモデル。Sakana AI独自のデータを用いて日本語や日本の業務文脈への適合を強化し、さらに特定の話題における応答回避や出力の偏りを抑えるチューニングが施されている。APIは、既存のOpenAI互換APIを利用しているコードであれば、接続先の設定を変更してAPIキーを設定するだけでそのまま利用可能だ。

 開発の背景には、「Sakana Chat」の公開以降に寄せられた、『自社のプロダクトやワークフローからAPI経由でモデルを利用したい』という多くの要望がある。日本語で業務に利用できるLLM APIの選択肢が限られている現状で、扱いやすい価格とOpenAI互換の仕様で提供されるのはありがたい。

 ベンチマーク評価においては、日本語・日本固有の文脈で2つの強みが確認されている。1つ目の高度な推論や問題解決能力では、数学的推論やコーディング能力を測るテストにおいてベースモデルの高い性能が維持。2つ目は日本語および日本固有の文脈に対する高い理解力。日本語の指示追従性能を測るベンチマークや、日本固有の名詞・敬語等を考慮した日英翻訳タスク、特定の国の価値に偏らない中立性を測るテストのすべてでベースモデルを上回る成果を収めた。

ベンチマーク結果(出典:Sakana AI)

 本APIを活用するユースケースとしては、調査計画の立案からWeb検索、情報の突き合わせ、レポートの執筆までを自律的に行う市場調査レポートの自動生成、問い合わせ対応から受注データの集計・分析までを一気通貫で行うカスタマーサポートの自動化、さらに画像認識などを組み合わせて自律的に動作する魚群ライトショーの自動演出などが挙げられている。

場調査レポートの自動生成(出典:Sakana AI)
カスタマーサポートの自動化(出典:Sakana AI)
魚群ライトショーの自動演出(出典:Sakana AI)