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アップグレードして大丈夫? 「Windows 11 バージョン 26H2」で確認済みの問題は3件

基本的には問題がないが、いくつか注意点も

「Windows 11 バージョン 26H2」で確認済みの問題

 本日一般提供が開始された「Windows 11 2026 Update」(バージョン 26H2)では、 既知の問題が3件 確認されている。

 いずれもステータスは「緩和済み」(Mitigated)となっており、暫定的な回避策がある(恒久的な修正は今後の更新プログラムで提供される予定)。重大な問題に関しては「バージョン 26H2」の提供を一時中断するセーフガード措置が適用されることがあるが、執筆時現在、その対象となっている不具合はないようだ。

USBオーディオ機器が起動しない、または音が出ないことがある

 一部の「USB Audio Class 1.0」準拠デバイスが起動に失敗したり、音声を出力できなかったりする。報告された具体的な症状は以下の通り。

  • [デバイス マネージャー]でエラー『このデバイスを開始できません。(コード 10)』が表示される
  • 音声が出力されない
  • 音量コントロールが反応しない、またはゼロのままになる
  • サウンド設定が反応しない、または利用できない

 なお、影響を受けるのは「USB Audio Class 1.0」のデバイスに限られる。Windowsの9月のOOBパッチで一部が対策されたが、完全な対策は将来リリースされるパッチを待たなければならない。

ドメイン参加PCがドメインとの信頼関係を失うことがある【緩和済み】

 「Credential Guard」で保護されている一部のマシンアカウントが、オンプレミスの「Active Directory」(AD)ドメインとのセキュアチャネルを失うことがある。有効なドメイン資格情報で対話型サインインができなくなり、『デバイスとドメインの信頼関係が失敗した』という趣旨のメッセージが表示される場合がある。

 キャッシュされた資格情報を使ったオフラインサインインは引き続き可能で、ドメインコントローラー側のADレプリケーションやADサービスには影響しない。

 Microsoftは回避策として、「Machine Identity Isolation」(MII)を有効化したときと同じ管理方法(「Intune」、グループポリシー、レジストリ)でMIIを無効化することが案内している。

 もっとも、個人で利用するデバイスであればこの問題の影響を受けることはないだろう。

サインイン後に画面が真っ黒になる、デスクトップが読み込まれないことがある【緩和済み】

 おもに「FSLogix」を使用している「Azure Virtual Desktop」(AVD)ホストで、一部のデバイスでデスクトップの読み込みに問題が発生することがある。既存の一部のユーザープロファイルでより頻繁に起きるようだ。報告されている具体的な症状は、以下の通り。

  • サインイン後に画面が真っ黒になり、デスクトップセッションが自動的に読み込まれない
  • 手動でデスクトップセッションを開始するまで、デスクトップにアクセスできない
  • アプリケーションのイベントログに「エクスプローラー」のクラッシュが記録される

 この問題は、「Known Issue Rollback」(KIR)と呼ばれるロールバックの仕組みで対策済み。恒久的な修正は今後の更新プログラムで提供される予定だ。

「バージョン 26H2」へアップグレードすべきか

 これら3件の問題は、「バージョン 24H2/25H2」などでも確認済みだ。つまり、「バージョン 26H2」固有の問題ではない。

 「バージョン 26H2」はOSコアを「バージョン 24H2/25H2」と共有しているため、「バージョン 24H2/25H2」が問題なく動作している環境であれば、基本的に「バージョン 26H2」も問題はないだろう。アップグレードしてしまっても問題はない。

 ただし、仮想デスクトップツールなどを愛用している場合は注意が必要。

 Windows 11の仮想デスクトップは基本的にAPIを介して操作できるが、細かい挙動は有志によって解析(リバースエンジニアリング)された非公開のCOMインターフェイスに依存している。このインターフェイスの識別子(GUID)は、今回のような大規模アップデート(機能更新プログラム)のたびに変更されるのが通例だ。つまり、年に数回、静かに動かなくなる宿命を背負っている。

 アプリが動かなくなるのを避けたければ、アプリ側の対応を待ってから「バージョン 26H2」へアップグレードするべきだろう。

 また、シェル(「エクスプローラー」や[スタート]画面、タスクバーなど)をカスタマイズするツールを常用している場合も、OSが起動不能になる問題が発生した事例があり、注意した方がよい。「バージョン 26H2」への対応を謳っているツールでない場合、アップグレードで予期せぬ問題が発生することがある。