ニュース
Sakana AIが無料AI翻訳ツールをリリース ~日本語を深く翻訳する「Sakana Translate」
日本語・英語・中国語の双方向翻訳に対応し、[翻訳]、[添削]、[質疑]機能を提供
2026年7月7日 08:20
Sakana AI(株)は7月6日、AIチャットサービス「Sakana Chat」に新機能「Sakana Translate(サカナ・トランスレート)」を追加した。日本語・英語・中国語の双方向翻訳に対応し、Webアプリとして誰でも無料で利用できる。
広く使われている既存の翻訳ツールには、ビジネス敬語のニュアンスや日本固有の文化概念、略語、ネットスラングといった『日本語らしさ』のある表現で、しばしば意図からズレた訳を返してしまうという課題があった。Sakana AIは日本語と日本文化への深い理解を核とした事後学習(post-training)技術を研究しており、その成果である「Namazu」を翻訳エンジンに適用。『日本語を、深く翻訳する』をコンセプトに掲げ、単語や文構造の置き換えにとどまらず、文章の背景にある文脈やトーン、相手との距離感まで届けることを目指している。
「Sakana Translate」は、[翻訳]、[添削]、[質疑]という3つの機能を提供する。[翻訳]機能は、最大約5,000字の長文に対応し、ストリーミング表示によって訳文をリアルタイムに出力可能。[添削]機能は、入力した文章をより自然で適切な表現に整えるモードで、変更箇所は差分ハイライトで表示されるため一目で確認できる。文法だけでなく、丁寧さやトーン、相手との距離感まで調整可能だ。[質疑]機能は、翻訳や添削の結果についてその場で追加質問ができるモードで、ニュアンスの確認や別の表現の提案、文法・語彙選択の解説などを翻訳画面からそのまま深掘りできる。
「Sakana Translate」は世界で最も権威ある機械翻訳コンペティションの1つ、WMT 2024 General Translationで使われたタスクの評価データを用いた定量評価(XCOMET-XLによる評価)で、主要な上位モデル群に匹敵するスコアを記録。翻訳エンジンとして実用的な「Gemini 3.1 Pro」や「GPT-5.5」を用いた場合と同等の品質を示した。また、日本語社会で実際に使われる文章をもとにした定性評価では、敬語や文化概念、地名・固有名詞、生活文脈といった日本語ならではの難所における強みが確認されている。
今後は、実際の利用を通じて翻訳品質とUXの継続的な改善を行うほか、特定の業界に最適化した翻訳エンジンやファイル翻訳、用語集との連携を予定。さらに、API提供やSSO、監査ログ、オンプレミス対応など、企業向け(エンタープライズ用途)への展開も視野に入れているとしている。



























