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Windowsのブルースクリーンエラーは黒く、シンプルに ~再起動も2秒短縮

今夏の終わりより、すべての「Windows 11 バージョン24H2」デバイスへ展開

Windows 11に予期しない再起動がかかったときに表示されるエラー画面。見慣れた青い画面から、シンプルで黒いデザインに

 米Microsoftは6月26日(現地時間)、新しい「黒い」ブルースクリーンエラー(BSOD)画面を今夏の終わりより、すべての「Windows 11 バージョン24H2」デバイスへ展開すると発表した。これは昨年開催の「Ignite 2024」で発表された「Windows Resiliency Initiative」(WRI)という取り組みの一環で、Windowsのセキュリティと回復力の改善を目指す。

従来のデザイン。困ったような顔文字にQRコードが添えられていた

 Windows 11に予期しない再起動がかかったときに表示されるBSoD画面のデザインが簡素化されることはすでにアナウンスされていたが、製品版OSでは黒い画面になるとのこと。以前よりも読みやすくなり、Windows 11のデザイン原則にもマッチしたものとなっている。

プレビュー版「Windows 11」の場合は緑色

 また、デザインだけでなく内部的な改善も行われているとのこと。OSがクラッシュしたときに原因を検証するためにデータ(クラッシュダンプ)を収集する処理が見直された結果、ほとんどの場合で再起動によるダウンタイムが約2秒短縮されているという。

 そのほかにも、OSが再起動を繰り返して正常に起動できなくなった場合に、自動で解決策を探して修復する「クイック マシン リカバリー」(Quick machine recovery:QMR)もすべてのエディションの「Windows 11 バージョン 24H2」をサポートするとのこと。Homeエディションではデフォルトで有効、Pro/EnterpriseエディションではIT管理者側でまとめて有効化できるようになる。加えて今年後半には、ITチームがQMRをカスタマイズできるようにする追加機能をリリースするとしている。

「クイック マシン リカバリー」(「迅速なマシンの回復」とも)もすべての「Windows 11 バージョン 24H2」で利用可能に