いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】マズい、数式に上書きしてしまった……を防ぐ! 数式セルを一瞬で見分ける方法

編集前に数式セルを確認しておくとミスを防げます

セルを選択して確認? 入力セルと数式セルを簡単に区別しよう

 先輩や上司から受け取ったExcelファイルを編集する機会は多いですよね。データの追加や修正を依頼されて操作しているうちに、このセルは直接入力する場所ではなかった……と気付いて、慌てて元に戻した経験はありませんか?

研修受講管理表の例。一見すると、どのセルも直接入力しているように見えますが、例えば「ステータス」列は進捗率によって判定する数式が入力されています(①)

 進捗管理や在庫管理、市場調査など、数式による自動処理が組み込まれている表は多いものです。間違えて数式を消去してしまい、エラーが表示されることもあります。単純に周囲の数式セルをコピー&ペーストして修正できないケースもあります。IF関数やXLOOKUP関数など複雑な数式が使われていると、誤って別の数式まで上書きしてしまうこともあるためです。

 編集前に1つずつセルを選択して数式を確認するのは現実的ではありません。数式が入力済みの“編集不可”のセルを簡単に見分ける方法はないのでしょうか? 今回は、数式を消してしまうミスを避けるためのポイントを紹介します。

数式セルだけを一括選択する

 数式の入力されたセルを簡単に探すなら、[選択オプション]ダイアログボックスを利用しましょう。数式セルをまとめて選択できるので、背景色を付けて“編集不可”のセル範囲を強調しておくのもおすすめです。

[Ctrl]+[G]キーを押します(②)。どのセルがアクティブでも構いません
[ジャンプ]ダイアログボックスが表示されます。[セル選択](③)をクリックします
[数式](④)を選択します。[数値][文字][論理値][エラー値]にチェックが付いていることを確認します。[OK](⑤)をクリックします
数式の入力されたセルが選択されました(⑥)
“編集不可”のセルに背景色を付けておいてもいいでしょう

 一方で、値が直接入力されたセルだけを確認したい場合もあります。[選択オプション]ダイアログボックスで[定数]を選択します。

[Ctrl]+[G]キーを押して[ジャンプ]ダイアログボックスの[セル選択]をクリックし、[選択オプション]ダイアログボックスを表示しておきます。[定数](⑦)を選択して[OK](⑧)をクリックします
値が直接入力されたセルが選択されます(⑨)

数式をセルに表示して確認する

 セルに入力されている数式をまとめて確認する方法もあります。値と数式を簡単に見分けることができるので、数式セルだけを選択して塗り分けることも可能です。表の構造を俯瞰して理解したい場合などにも便利です。

[数式]タブ(⑩)の[数式の表示](⑪)をクリックします
入力されている数式がそのままセルに表示されます(⑫)。列幅が自動的に広がりますが、もう一度[数式の表示]をクリックして数式を非表示にすると元に戻ります

 値が直接入力されているように見えるセルでも、数式の結果として文字列が表示されていることがあります。安易に上書きしてしまうと、無駄な修正や致命的なミスにつながります。特に他の人が作成した表では、入力用と自動計算のセルを把握してから編集を始めることが大切です。まずは数式セルを確認する習慣を身に付けておきましょう。