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Kotlin/JavaでモダンなWinUIアプリを開発できるライブラリ「WinUI4K」が登場
NTTレゾナントテクノロジーがオープンソース公開
2026年8月3日 17:35
NTTレゾナントテクノロジーは7月23日、「WinUI4K」を「GitHub」でリリースした。プログラミング言語「Kotlin」「Java」からWindowsの最新GUIフレームワーク「WinUI」を直接利用できるオープンソースライブラリで、ライセンスは「Apache License 2.0」。商用・非商用を問わず無償で利用できる。
「WinUI」(Windows UI Library)は、モダンなWindowsアプリを構築するためのユーザーインターフェイスライブラリ。ボタンやメニューといったGUIコントロールと、「Fluent Design」に基づく現代的なデザインを提供する。
「WinUI」はWindowsのインターフェイスやOSに同梱されるアプリで採用が進んでいるが、公式に開発言語として想定されているのは「C++」や「C#」だ。業務システムで広く使われている「Java」「Kotlin」といったJVM系言語で扱う手段はほとんどなく、既存の資産を活用しながらモダンアプリへリニューアルしたくても、C#への全面的な書き換えや、「Electron」のようなまったく異なるソリューションへの移行を迫られていたという。
「WinUI4K」は、こうした“言語の壁”を取り払うためのライブラリだ。JVM向けの外部関数呼び出し機能(FFI)を使い、「Windows Runtime」(WinRT)のABI(Application Binary Interface)を直接呼び出す仕組みで、言語同士をつなぐ独自のブリッジDLLを用意する必要がない。C#や統合開発環境「Visual Studio」、「.NET SDK」も不要で、手元にJDKがあれば開発を始められる。
おもな特徴は以下の通り。
- 60を超えるWinUIコントロールを提供:ボタン(Button)や入力欄(TextBox)から、画面遷移用のナビゲーション(NavigationView)、吹き出しヒント(TeachingTip)、ウィンドウ制御(AppWindow)まで
- 3種類のFFIバックエンドを同梱:「Panama」「JNA」「JNR」を用意し、実行環境のJavaバージョンに合わせて差し替えられる
- 3アーキテクチャに対応:x64/x86/arm64のWindowsをサポート
- 「Java 8」以降で動作:「Java 22」以降では、標準の外部関数API「Foreign Function & Memory API」(通称Panama)を利用する
- Swing/JavaFXの知識を流用できる:ウィンドウ(WFrame)やボタン(WButton)といった部品を、使い慣れた「Swing」と同じ感覚で組み立てられる
- 「WebView2」にも対応:「WWebView」でブラウザー部品を画面に組み込み、WebページやHTML/CSS/JavaScriptで作ったUIをアプリ内に載せられる
- コルーチン対応:拡張ライブラリ「WinUI4K-extension-coroutines」を追加すると、Kotlinのコルーチンから「Dispatchers.WinUi」でUIスレッドへ安全に切り替えられる
- アクセシビリティ:WinUIネイティブのコントロールをそのまま使うため、スクリーンリーダーなどOS標準のアクセシビリティ機能がそのまま機能する
ABIの呼び出しに必要なデータは「WinRT」のメタデータ(WinMD)から機械的に抽出されており、手書きの推測値は含まれていない。そのため、同種のプロジェクションと同様、安心して利用できるだろう。
手っ取り早く試してみたい場合は、「JDK 25」(x64)で同梱のサンプルギャラリーを起動するとよい。「Visual Studio」も、C++ビルドツールも、.NET SDKも不要だ。以下のコマンドを実行すると「WinUI」を利用したサンプルギャラリーが起動する。
git clone https://github.com/nttr-tech/winui4k.git
cd winui4k
.\gradlew run
「WinUI」の実行基盤である「Windows App SDK」ランタイムが未導入の場合は、「WinUI4K」が起動時にセットアップを試み、インストーラーが見つからなければダウンロードを促すダイアログを表示する。
見た目は「WinUI 3 Gallery」と変わらないが、中身は「WinUI4K」で構築されており、含まれるコントロールの挙動も確かめられる。
なお、本ライブラリはWindowsのネイティブアプリをKotlin/Javaで実現するための研究の一環として試作されたものだという。同社はテスト端末クラウドサービス「Remote TestKit」のPCクライアント(Windows用アプリ)で、この成果を活かしていくとしている。
















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