ニュース

Oracle、「Java 22」を発表

12のJDK拡張提案(JEP)が含まれる

Oracle、「Java 22」を発表

 米Oracleは3月19日(現地時間)、プログラミング言語「Java」の最新版「Java 22」を発表した。Java開発キット「Oracle JDK 22」の提供も開始されている。

 「Java 22」は非LTSリリースで、サポートは「Java 23」が公開されるまでの6カ月間。少なくとも2回のメンテナンスアップデートが予定されている。最新のJDKには12のJDK拡張提案(JEP)が含まれる。

Project Amber

 言語機能を強化する取り組み「Project Amber」の成果が取り込まれ、使用しない変数やパターンをアンダーバー(_)で省略できる(JEP 456)など、ロジックをより簡潔に記述できるようになった。

  • JEP 447:Statements before super(...) (Preview)
  • JEP 456:Unnamed Variables & Patterns
  • JEP 459:String Templates (Second Preview)
  • JEP 463:Implicitly Declared Classes and Instance Main Methods (Second Preview)

Project Loom

 「Project Loom」は、軽量な同時実行性を実現するために言語機能やAPI、ランタイムの拡充を検討するプロジェクト。「Java 22」では、2つの機能がセカンドプレビューとして含まれている。

  • JEP 462:Structured Concurrency (Second Preview)
  • JEP 464:Scoped Values (Second Preview)

Project Panama

 Javaと非Javaコードの間の相互作用を改善することを目的とした「Project Panama」では、プレビュー機能の改善が行われた。

  • JEP 454:Foreign Function & Memory API
  • JEP 460:Vector API (Seventh Incubator)

 そのほかにも、Javaクラスファイルの解析・生成・変換APIを提供して開発者の生産性向上を支援するなどの改善が行われている。