いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】セルに謎の印がついてる? その違いと対応方法を知っておこう
2026年5月27日 06:55
セルに表示されるマークには意味がある
Excelファイルを開いて、セルの上部に緑や赤、紫のマークが付いていることに気付くことがありますよね。何か問題があるのか? 操作を間違えたのかも……、と不安に感じた経験がある人も多いでしょう。
もちろん、これらのマークには意味があり、Excelが確認したほうがいい情報があることを知らせるサインです。数式の誤りを示唆する場合もあれば、セルについてコメントや補足情報があることを示していることもあります。
これらのマークが表示される理由を知らないままでは、本当に修正すべきエラーを見逃したり、共有ファイルに残されたコメントに気付かなかったりすることがあります。逆に、問題のないマークに過剰に反応してしまい、余計な修正を加えてしまう可能性もあります。
今回は、Excelの表でよく見かける「エラーインジケーター」「コメント」「メモ」の違いと、それぞれの役割について整理してみましょう。
緑色の三角形はエラーの可能性を示している
セルの左上に表示される緑色の三角形は「エラーインジケーター」と呼ばれます。例えば、表示形式が[文字列]のセルに数値を入力した場合や、周囲のセルと異なる数式が入力されている場合などに表示されます。ほかにも「#DIV/0!」や「#VALUE!」といったエラー値が表示された際に、一緒に表示されることがあります。
エラーインジケーターが表示されたセルを選択した時に表示される[!]のアイコンをクリックすると、どのような問題が検出されたのかを確認できます。
数式に関するエラーインジケーターは要注意です。数式から参照するセル範囲の誤りは致命的なミスにつながります。[F2]キーを押してセルを編集状態にして確認しておきましょう。
ただし、エラーインジケーターが表示されていても、必ず修正が必要とは限りません。社員コードの「001」のように、先頭の「0」を残すために意図的に文字列として入力していることもあります。また、「#DIV/0!」のようなエラー値と同時に表示されるエラーインジケーターは、少し過剰な通知にも見えます。
不要な警告なら[エラーを無視する]を実行して、エラーインジケーターを非表示にしても構いません。なお、同じ種類のエラーが複数ある場合は、セル範囲を選択して[!]をクリックすると、まとめて処理することもできます。
コメントは共同作業のための機能
セルの右上に表示される紫色のマークには「コメント」、赤色のマークには「メモ」が登録されています。現在のExcelでは「コメント」と「メモ」が別機能になっていることを覚えておきましょう。
コメントは、セルへの補足情報ではなく、ファイル共有時のコミュニケーション機能として使われます。セルを指定して指摘を書き込んだり、返信を付けたりできるため、共同編集との相性の良い機能です。
例えば「この売上データは最新版ですか?」「ここは再確認をお願いします」といったやり取りを、セル単位で残せます。コメントには投稿者名も表示されるため、誰が何を書いたのかもわかります。
共有ファイルを扱う機会が増えた現在では、コメントは単なる注釈ではなく、作業履歴や確認依頼を残すための重要な機能になっています。右上の紫色のマークを見つけたら、内容を確認する習慣を付けておきたいですね。
メモは「セルに貼る付箋」として便利
メモは、以前のバージョンのExcelで「コメント」と呼ばれていました。しかし、現在のコメントは“会話機能”として扱われているため、旧来のセルに補足情報を残す機能は、「メモ」という名前に変更されました。
セルに付箋を貼り付けるような感覚で補足情報を入力しておくといいでしょう。共同編集のやり取りならコメント、セルの補足説明ならメモ、というように使い分けることができます。[校閲]タブにある[メモ]から、表示・非表示の切り替えが可能です。
なお、長年運用されているExcelファイルに以前の「コメント」が含まれている場合、自動的に「メモ」として扱われます。そのため、コメントを追加したつもりなのに返信できないといった勘違いをしてしまう可能性もあります。社内で古いテンプレートを長年運用している場合には注意したいポイントです。
セルに表示されるマークには、それぞれ意味があります。セルに表示される小さなマークでも、内容を確認する習慣を付けておきたいですね。特にエラーインジケーターは「必ず修正するもの」と思い込まず、内容を確認して判断することが大切です。































