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画像編集ソフト「GIMP」に10件の脆弱性、いずれも任意コード実行のおそれ ~修正版は未リリース

当面は信頼できないファイルを開かないよう注意を

「ZDI」が公開した「GIMP」のセキュリティアドバイザリ

 フリーの画像編集・処理ソフト「GIMP」に、複数の脆弱性が発見された。「Zero Day Initiative」(ZDI)が7月29日(米国時間、以下同)、セキュリティアドバイザリを公開している。

  • ZDI-26-453(CVE-2026-18300):HDRファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-454(CVE-2026-18301):PSDファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-455(CVE-2026-18302):TIFファイルの解析におけるヒープベースのバッファーオーバーフロー
  • ZDI-26-456(CVE-2026-18303):TIFファイルの解析におけるスタックベースのバッファーオーバーフロー
  • ZDI-26-457(CVE-2026-18304):TIFファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-458(CVE-2026-18305):TIFファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-459(CVE-2026-18306):SGIファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-460(CVE-2026-18307):TIFファイルの解析におけるヒープベースのバッファーオーバーフロー
  • ZDI-26-461(CVE-2026-18308):TIFファイルの解析における整数オーバーフロー
  • ZDI-26-462(CVE-2026-18309):APNGファイルの解析における整数オーバーフロー

 いずれも共通脆弱性評価システム「CVSS v3」のベーススコアは「7.8」で、深刻度は4段階中2番目に高い「重要」(High)。細工された画像ファイルを開くか、悪意あるページを閲覧すると、「GIMP」の実行権限で任意のコードを実行されるおそれがある。攻撃の成立にはユーザーの操作が必要だが、逆に言えば、出所の怪しい画像を安易に開かないことが当面の防御策となる。

 これらの脆弱性は4月17日に開発元へ報告され、4月18日から23日にかけて修正コードがリポジトリへ投入された(「CVE-2026-18300」のみ、画像処理ライブラリ「GEGL」側で修正)。

 ただし、現時点でこれらの修正を含む正式版はリリースされていない。修正を含む正式版が公開され次第、できるだけ早く適用することをお勧めする。

 「GIMP」(GNU Image Manipulation Program)は、フリーかつオープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows、Mac、Linuxなど、多彩な環境をカバーするクロスプラットフォームアプリで、写真のレタッチや画像合成、イラスト制作などで「Adobe Photoshop」に匹敵する実力を備える。1995年から開発が継続されている歴史あるアプリでもある。

 ダウンロードは同プロジェクトの公式サイト「gimp.org」から無償で可能(寄付歓迎)。Windows版は窓の杜ライブラリや「Microsoft Store」からも入手できる。