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画像編集ソフト「GIMP 3.2.6」が公開 ~8月に報じた脆弱性など、27件のCVEに対処

Mac版はビルド体制を一新してWindows・Linux版と同時公開に

「GIMP 3.2.6」がリリース

 「GIMP」開発チームは9月10日(現地時間、以下同)、無償の画像編集・処理ソフト「GIMP」の最新安定版v3.2.6を公開した。ここ数カ月分のパッチや不具合修正、セキュリティアップデートをまとめたものとなっている。

 なかでも重要なのは、28件におよぶ脆弱性の修正だ(CVE番号が割り当てられたものは27件)。8月に報じたZDI報告の脆弱性のうち9件(CVE-2026-18301~CVE-2026-18309)も含まれる。

 この9件はいずれも各種ファイル形式(PSD、TIF、SGI、APNG)の解析処理に起因する欠陥で、細工された画像ファイルを開くと任意のコードを実行されるおそれがあった。できるだけ早めにアップデートしておきたい。

 機能面では、新たにペンの回転(バレルローテーション)を描画の動的特性(ダイナミクス)に使えるようになった。ワコムの「Art Pen」や「Art Pen 2」のように、手の中でペンをひねった角度を検出できるスタイラスで利用可能。[動的特性エディター]で独自ブラシの挙動を調整できるほか、「MyPaint」ブラシツールも回転の情報を自動で受け取る。

 また、Windows版ではシステム設定のアクセントカラーがテーマに反映されるようになった。[メールで送信]がMAPI経由で動作するようになったり(「Thunderbird」、クラシック版「Outlook」で利用可能)、[プログラムから開く]で複数ファイルを開いても「GIMP」が複数起動しなくなるなどの改善も含まれる。

 一方、Mac版では、システムとの統合が進められた。本バージョンからWindows/Linux版と同時にmacOS版のDMGパッケージが作成されるようになったのも大きな改善。これまでは別の「GitLab」リポジトリから「GitHub」へミラーし、CIサービス「CircleCI」と外部のビルド環境を経由するという非常に複雑な仕組みで作られており、同時リリースが困難な体制だったが、寄付金でMacBook Proを用意して有志が昨年末から改善に取り組んだ結果、ようやく解決されたという。

 「GIMP」は、Windows/Mac/Linuxに対応するオープンソースの画像編集・処理ソフト。公式サイト「gimp.org」から無償でダウンロードできる(寄付歓迎)。Windows版はx64版とArm64版をまとめたインストーラーのほか、「Microsoft Store」からも入手可能(ストア版はWindows 11/Windows Server 2022以降に対応)。Mac版はIntel MacとAppleシリコン搭載Macの両方に対応する。

ソフトウェア情報

「GIMP」
【著作権者】
Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1903以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.2.6(26/09/10)