Windows Insider Preview
言葉でPCを操れるアクセシビリティ機能「音声アクセス」、間もなく日本語対応へ
非推奨化・廃止された「音声認識」の後継
2025年10月24日 06:45
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
声でPCを操作したり、テキストを入力できるようにするアクセシビリティ機能 「音声アクセス」(Voice Access) が、間もなく日本語に対応するようだ。今年6月からDev/Betaチャネルでテストが続けられていたが、先日Release PreviewチャネルでリリースされたBuilds 26100.7015/26200.7015(KB5067036、バージョン 24H2/25H2)にも導入された。間もなく一般環境にも展開されるだろう。
「音声認識」の後継となるアクセシビリティ機能
「音声アクセス」は、非推奨化された「音声認識」(Windows speech recognition:WSR)に代わるアクセシビリティ機能として、「Windows 11 バージョン 22H2」以降で利用できる。
身体に障害があったり、ケガをしているなどの理由でマウスやキーボードでのPC操作が難しいユーザーが、音声でPCをコントロールできるようにするためのツールだが、オンデバイスで完結する音声認識を利用しているのが特徴で、クラウドサービスにはアクセスしない。そのため、インターネット接続がない環境でも利用できるのはうれしいところだ。プライバシーの保護にも有利といえるだろう。
しかし、製品版Windowsでは日本語に未対応。「バージョン 22H2」は「音声認識」が使えないため、「音声アクセス」を英語(米国)で利用するほかなく、早急な日本語対応が望まれていた。
「音声アクセス」の起動
「音声アクセス」は、「設定」アプリの [アクセシビリティ]-[音声認識]ページ から有効化できる。キーボードショートカットは、 [Windows]+[Ctrl]+[S]キー 。
[クイック設定]パネルの[アクセシビリティ]ページからもアクセスできるので、覚えておくとよいだろう。
新しい「音声アクセス」
アップデートされた「音声アクセス」は日本語をサポートしており、音声コマンドを用いてWindowsを操作したり、テキストを音声入力(ディクテーション)したり、対話できるようになった。初回利用時に言語ファイルのダウンロードなどに同意し、マイクの使用を許可すると、日本語での「音声アクセス」環境が自動でセットアップされる。
ちなみに、音声コマンドの一覧はヘルプメニューからチェックできる。
- 音声アクセスとマイクの管理:「音声アクセス」をON/OFFしたり、モード(スリープ、コマンド、ディクテーション)を変更したり、マイクをオフにする
- アプリとやり取りする:アプリの起動やウィンドウの操作(最大化、最小化、復元)
- コントロールを操作する:ボタンを押したり、指定箇所をクリックする
- オーバーレイを操作する:画面を分割して数字を割り振ったグリッドをデスクトップにかぶせて表示(オーバーレイ)し、その番号をもとにデスクトップを操作する
- マウスとキーボードの制御:マウスのクリックや移動、指定したキーの押し下げなどを行う
- テキストのディクテーション:テキストを音声で入力。タッチキーボードも操作可能
- テキストを選択:テキストの選択をコントロール
- テキストの編集:文字や単語の削除などを音声で指示
- テキストをナビゲートする:マウスカーソルの移動
- テキストの書式設定:太字、斜字、下線、大文字小文字の変更などを行う
翻訳が適切ではなく、使うのが難しい音声コマンドも散見されるが、カスタムコマンドを定義することもできるので、ある程度は問題を回避できそうだ。また、固有名詞などを登録してディクテーションの効率を改善するボキャブラリー(語彙)機能も備わっているので活用したい。
詳しい使い方は、インタラクティブガイドを利用するとステップバイステップで教えてもらえる。このインタラクティブガイドも、ヘルプメニューからアクセス可能だ。

























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