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声だけで「Windows 11」を操作 ~Build 22518がDevチャネルで提供開始

キーボードの切り替えUIも改善

「Windows 11 Insider Preview」Build 22518がDevチャネルで提供開始

 米Microsoftは12月8日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22518を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。

 本ビルドの目玉は、ボイスアクセスの大きな改善だ。音声でアプリやウィンドウを操作できるようにするボイスアクセスは、身体に障害を抱えたユーザーにとってなくてはならないアクセシビリティ機能だ。最新ビルドに搭載されたボイスアクセスはインターネット接続のない環境でも利用可能で、音声認識技術を活用して声による命令を正確に認識する。

「設定」アプリの[アクセシビリティ]-[音声認識]セクション
音声アクセスバーとセットアップ画面

 残念ながら現時点では言語を「英語(米国)」に設定しないと利用できないが、「設定」アプリの[アクセシビリティ]-[音声認識]セクションでオプションを確認できる。

メールアプリ、音声アクセスUI、タスクバーなど、すべての操作可能なコントロールに数字の入ったティアドロップを表示
「メール」アプリを3×3の領域に区切って音声で場所を指定

 そのほかにも、キーボードの切り替えUIが改善。フィードバックに応え、ファイルの右クリックメニューも拡充された。編集部では確認できなかったものの、段階的にリリースされるものと思われる。

  • フォントファイルと.infファイルの右クリックメニューに[インストール]コマンドを追加
  • .cerファイルの右クリックメニューに[証明書をインストール]コマンドを追加
  • 「PC」(This PC)アイコンの右クリックメニューメニューに[ネットワークドライブを割り当て]と[ネットワークドライブの接続解除]を追加
  • ネットワークドライブの右クリックメニューに[切断]コマンドを追加。

 また、タスクバー左端に「ウィジェット」のエントリーポイント(表示ボタン)を追加するテストやデスクトップ壁紙の「スポットライト」対応、「Windows Subsystem from Linux」(WSL)のインストールコマンド「wsl.exe --install」での仕様変更なども大きなトピックとなっている。

 Devチャネルは、アクティブな開発ブランチ(RS_PRERELEASE)から最新のビルドを受け取ることのできるチャネル。新しい機能をいち早く試したい場合には向いているが、十分な安定性が確保されているとは限らず、ときに重要な機能が利用できなくなったり、回避策を必要とする問題が発生する可能性がある。起動できなくなったPCを自力で復旧できないユーザーや、業務やプライベートで日常的に利用しているデバイスにはおすすめできないので注意したい。代わりにBetaチャネルやRelease Previewチャネルの利用をお勧めする。