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今年最後のDev版Windows 11がリリース ~ISOイメージ・ARM仮想マシンも更新
「コントロール パネル」の設定項目を「設定」アプリへ移設する取り組みを継続
2021年12月16日 12:05
米Microsoftは12月15日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22523を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。
本ビルドは今年最終のリリースだが、変更は比較的軽微だ。目立った新機能はないが、スナップグループを[Alt]+[Tab]キーによるタスク切り替えで選べるようにする機能が、すべてのDevユーザーにロールアウトされた点には注目。スナップグループは、ウィンドウの最大化ボタンへマウスホバーすると利用できるスナップ機能でレイアウトしたウィンドウグループ。タスクボタンへマウスホバーしたときにも現れ、アプリだけではなくレイアウトごとアクティブにすることができるが、これが[Alt]+[Tab]キーでも利用できるようになる。
編集部では未確認だが、いずれ利用できるようになるだろう。
そのほかの変更は、以下の通り。
- 「エクスプローラー」で「PC」アイコンを開いたとき、コマンドバーの[…]をクリックすることでメディアサーバーの追加・削除オプションを表示するように
- 「コントロール パネル」の設定項目を「設定」アプリへ移設する取り組みを継続。[プログラムと機能]は「設定」アプリの[アプリ]-[インストールされたアプリ]セクションに、[更新プログラムのアンインストール]は「設定」アプリの[Windows Update]-[更新履歴]へ
また、本ビルドにはISOイメージファイルも用意されているとのこと。Dev版Windows 11のISOイメージファイルが更新されるのは、Build 22499以来。「Windows 11 on ARM」の仮想マシンもアップデートされている。
Devチャネルは、アクティブな開発ブランチ(RS_PRERELEASE)から最新のビルドを受け取ることのできるチャネル。新しい機能をいち早く試したい場合には向いているが、十分な安定性が確保されているとは限らず、ときに重要な機能が利用できなくなったり、回避策を必要とする問題が発生する可能性がある。起動できなくなったPCを自力で復旧できないユーザーや、業務やプライベートで日常的に利用しているデバイスにはおすすめできないので注意したい。代わりにBetaチャネルやRelease Previewチャネルの利用をお勧めする。