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セカンダリモニターのタスクバーにも時計を表示 ~プレビュー版Windows 11に新ビルド

[スタート]画面のカスタマイズも拡充

「Windows 11 Insider Preview」Build 22509がDevチャネルで提供開始

 米Microsoftは12月1日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22509を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。

 本ビルドでは、「Microsoft Edge」と「ナレーター」アプリを組み合わせたWebブラウジングを改善。「ナレーター」を使ったスクリーンの音声読み上げで「Edge」を操作するときに問題となっていた箇所が数多く修正され、よりスムーズなナビゲーションが実現された。

 また、[スタート]画面のカスタマイズも拡充。本ビルドでは[スタート]画面の右クリックメニューに[スタート設定]という項目が追加されており、「設定」アプリの[個人用設定]-[スタート]セクションへすばやくアクセスできる。この設定ページでは、[スタート]画面に表示する[ピン留め済み]アプリと[おすすめ]アプリの表示配分を3つから選べる。

[スタート]画面に表示する[ピン留め済み]アプリと[おすすめ]アプリの表示配分を3つから選べる
現行の[個人用設定]-[スタート]セクション

 そのほかにも、セカンダリ―モニターのタスクバーにも日付と時計が表示されるようになった。通話、リマインダー、アラームなどが重要な通知を送信する場合に、最大3つまで通知を同時に表示する機能も追加されている。これら2つの改善は、一部のInsiderでまずテストされ、問題がなければ順次提供範囲を拡大させていく方針。

 また、以下の改良がアナウンスされている。

  • 「コントロール パネル」の項目を「設定」アプリへ移植する取り組みを継続。たとえば「コントロール パネル」の「共有の詳細設定」は、「設定」アプリの[ネットワークとインターネット]-[ネットワークの詳細設定]-[共有の詳細設定]セクションへ移植された
  • [設定]アプリの「インストールされているアプリ」(Installed apps)セクションにリストをアプリ名の降順で並べ替えるオプションを追加。それに伴うUIの小変更も実施
  • 機内モード中にBluetoothやWi-FiをONにしたかどうかを記憶するように
  • 「Windows Sandbox」で仮想化環境内での再起動をサポート。[スタート]画面の電源ボタンなどから再起動できる
「設定」アプリの[ネットワークとインターネット]-[ネットワークの詳細設定]-[共有の詳細設定]セクション
[設定]アプリの「インストールされているアプリ」(Installed apps)セクション

 Devチャネルは、アクティブな開発ブランチ(RS_PRERELEASE)から最新のビルドを受け取ることのできるチャネル。新しい機能をいち早く試したい場合には向いているが、十分な安定性が確保されているとは限らず、ときに重要な機能が利用できなくなったり、回避策を必要とする問題が発生する可能性がある。起動できなくなったPCを自力で復旧できないユーザーや、業務やプライベートで日常的に利用しているデバイスにはおすすめできないので注意したい。代わりにBetaチャネルやRelease Previewチャネルの利用をお勧めする。