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「wsl.exe --install」コマンドでインストールされる「WSL」がストア版に
WSLをOSと切り離し、単体アプリに移行する計画の一環
2021年12月9日 09:45
米Microsoftは12月8日(現地時間)、「Windows Subsystem from Linux」(WSL)のインストールコマンド「wsl.exe --install」の仕様を変更すると発表した。同日リリースの「Windows Insider Preview」Build 22518以降(Devチャネル)では、デフォルトで「Microsoft Store」からWSLがインストールされるようになるという。
現在のWSLは、Windowsのオプションコンポーネントとして提供されており(インボックス版)、利用するには[Windowsの機能の有効化または無効化]ダイアログでオプションを有効化し、PCを再起動する必要がある。「wsl.exe --install」コマンドを使えば手順は大幅に簡略化されるものの、WSLがOSの特定バージョンと強く紐づいており、頻繁にバージョンアップできないという問題は残る。Windows 10/11の大型アップデートは年1回に減るため、なおさら新機能が投入される機会は減ってしまう。
そこで同社は、WSLをOSから切り離し、「Microsoft Store」で提供するテストを進めている。
今回発表された「wsl.exe --install」コマンドの仕様変更もその一環といえるだろう。すでにWSLを利用中の場合は、「wsl --update」でストア版WSLへ切り替えられる。
そのほかにも、さまざまな起動オプションが追加され、「wsl.exe --install」コマンドの利便性が向上しているとのこと。たとえば「wsl --install --no-launch」を利用すれば、新しいLinux/WSLディストリビューションを起動せずにインストールできる。