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WSLがコマンド一発でインストール可能に
2021年7月Cパッチを適用済みの「Windows 10 バージョン 2004」以降で
2021年8月4日 08:00
米Microsoftは8月2日(現地時間)、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)が以下のコマンドでインストールできるようになったと発表した。従来よりも手順が大幅に簡略化され、セットアップの自動化も容易になっている。
wsl --install
なお、利用の際は管理者権限が必要。
The WSL install page has been one of our most viewed topics. While we hate to see that traffic decrease, we're happy to announce that on Windows 10 versions 2004 and newer, you now just enter:
— Windows Dev Docs (@WindowsDocs)August 2, 2021
wsl --install
with PowerShell/CMD to get started with WSL!pic.twitter.com/YPdd3mSNHS
この機能は昨年5月に開催されたBUILD 2020でアナウンスされ、昨秋より「Windows 10 Insider Preview」でテストされていたものだ。2021年7月のプレビュー更新プログラム「KB5004296」がインストールされた「Windows 10 バージョン 2004」以降で利用できる。「KB5004296」はオプション扱いのパッチなので、自動では適用されない。自分でダウンロードとインストールを選択する必要がある。
This feature is available in KB5004296 which is one that's optional right now! You can hit "Check for Updates" and download it to ensure you have it :)https://t.co/9wQUPS8CdA
— Craig Loewen (@craigaloewen)August 2, 2021
このコマンドにはサブオプションも用意されており、インストールするLinuxディストリビューションを選択することも可能。インストール可能なディストリビューションを検索するコマンドも用意されている。
# インストールできる有効なディストリビューションの一覧を表示
> wsl --list --online
NAME FRIENDLY NAME
Ubuntu Ubuntu
Debian Debian GNU/Linux
kali-linux Kali Linux Rolling
openSUSE-42 openSUSE Leap 42
SLES-12 SUSE Linux Enterprise Server v12
Ubuntu-16.04 Ubuntu 16.04 LTS
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
# 「Ubuntu」をインストール
> wsl --install -d Ubuntu