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WSLがコマンド一発でインストール可能に

2021年7月Cパッチを適用済みの「Windows 10 バージョン 2004」以降で

WSLが「wsl --install」コマンド一発でインストール可能に

 米Microsoftは8月2日(現地時間)、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)が以下のコマンドでインストールできるようになったと発表した。従来よりも手順が大幅に簡略化され、セットアップの自動化も容易になっている。

wsl --install

 なお、利用の際は管理者権限が必要。

 この機能は昨年5月に開催されたBUILD 2020でアナウンスされ、昨秋より「Windows 10 Insider Preview」でテストされていたものだ。2021年7月のプレビュー更新プログラム「KB5004296」がインストールされた「Windows 10 バージョン 2004」以降で利用できる。「KB5004296」はオプション扱いのパッチなので、自動では適用されない。自分でダウンロードとインストールを選択する必要がある。

 このコマンドにはサブオプションも用意されており、インストールするLinuxディストリビューションを選択することも可能。インストール可能なディストリビューションを検索するコマンドも用意されている。

# インストールできる有効なディストリビューションの一覧を表示
> wsl --list --online

NAME            FRIENDLY NAME
Ubuntu          Ubuntu
Debian          Debian GNU/Linux
kali-linux      Kali Linux Rolling
openSUSE-42     openSUSE Leap 42
SLES-12         SUSE Linux Enterprise Server v12
Ubuntu-16.04    Ubuntu 16.04 LTS
Ubuntu-18.04    Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04    Ubuntu 20.04 LTS

# 「Ubuntu」をインストール
> wsl --install -d Ubuntu