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“wsl --install”で「WSL」を一発セットアップ ~Dev版「Windows 10」Build 20246

いつもの“RS_PRERELEASE”ブランチではなく“FE_RELEASE”ブランチからリリース

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 20246を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに公開

 米Microsoftは10月29日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20246を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。

 Build 20246はいつもの“RS_PRERELEASE”ブランチではなく、“FE_RELEASE”ブランチから供給されている。これは開発ブランチの切り替えをテストしたもので、5月にも実施されたことがある。アップデートされた絵文字ピッカー、再設計されたタッチキーボード、音声タイピング、テーマ対応スプラッシュ画面などの機能が一時的に削除されているが、いずれ復活するので安心してほしい。

 本ビルドの目玉は、「Windows Subsystem for Linux(WSL)」のセットアップをコマンドラインで行う“wsl --install”が追加されたことだ。これまでは「WSL」が利用できるまでに複数のステップを要したが、このコマンドを実行すれば自動ですべての準備を整えてくれる。これは今年5月の“BUILD 2020”で予告されていた機能で、心待ちにしていたユーザーも少なくないだろう。

“wsl --install”で「WSL」を一発セットアップ

 “wsl --install”では「Ubuntu」ディストリビューションが自動でセットアップされるが、“-d (ディストロ名)”オプションを追加すれば他のディストロもインストール可能。インストール時に用いるディストロ名を調べたり、利用可能なディストロを一覧したい場合は、“wsl --list --online”が利用できる。

インストール時に用いるディストロ名を調べたり、利用可能なディストロを一覧したい場合は、“wsl --list --online”が利用できる