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デフラグ機能を改善。アプリのスプラッシュも明暗テーマに応じて ~Dev版「Windows 10」Build 20241
女子高生AI“りんな”のIME予測入力サービスは削除
2020年10月22日 10:35
米Microsoftは10月21日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20241を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。
Build 20241の目玉は、アプリのスプラッシュスクリーンがテーマに応じて変わるようになったことだ。ライトテーマをオンにしている場合はライトテーマのスプラッシュ画面が表示され、ダークテーマをオンにしている場合はダークテーマのスプラッシュ画面が表示される。
「Windows 10 October 2020 Update」(バージョン 20H2)では[スタート]画面のタイルがOSのテーマに応じて変化するようになったが、この機能はそれをベースにしているという。現時点では、以下の“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリが対象となっている。
- Settings(設定)
- Store(ストア)
- Windows Security(Windows セキュリティ)
- Alarms & Clock(アラーム & クロック)
- Calculator(電卓)
- Maps(マップ)
- Voice Recorder(ボイス レコーダー)
- Groove(Groove ミュージック)
- Movies & TV(映画 & TV)
- Snip & Sketch(切り取り & スケッチ)
- Microsoft ToDo
- Office
- Feedback Hub(フィードバック Hub)
- Microsoft Solitaire Collection
この機能はパフォーマンスと信頼性に影響を及ぼす可能性のある問題を迅速に特定するため、まずは一部の“Dev”チャネルユーザーに展開される。すべてのユーザーが体験できるようになるには、まだ少し時間がかかるだろう。
また、デフラグ関連の機能が強化された。「設定」アプリの[システム]-[記憶域]セクションにある「ドライブの最適化」ウィンドウのオプションが拡充され、隠しボリュームを含めた一覧表示を行うオプションや、[F5]キーによる表示の更新がサポートされた。ボリュームがデフラグできない場合、その理由を詳細画面に表示するなどといった改善も加えられている。
そのほかにも、多くの不具合が修正された。女子高生AI“りんな”のIME予測入力サービスが削除されたこともアナウンスされている。
“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。