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セットアップ時に選んだ用途に応じPCをカスタマイズ ~Dev版「Windows 10」Build 20231でテスト

クリーンインストールのためのISOイメージファイルも用意

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 20231を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに公開

 米Microsoftは10月7日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20231を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。

 Build 20231では、“Out of Box Experience(OOBE:Windowsのセットアップ画面)”をアップデート。PCの用途(ゲームやビジネスなど)をたずね、それに応じてデバイスをカスタマイズする機能が実装された。次期Windows 10には必要に応じてタスクバーのアイコンを自動でパーソナライズする機能が導入される予定だが、このようなカスタマイズに利用されるものと思われる。

Windowsのセットアップ画面でPCの用途を選択

 この機能はパフォーマンスと信頼性に影響を与える可能性のある問題を迅速に特定するため、一部のユーザーを対象に展開されている。もし可能であれば、PCをリセットして体験してみるとよいだろう。また、本ビルドではクリーンインストールのためのISOイメージファイルも用意されている。

 このほかにも、IT管理者向けにアプリの関連付けを管理するオプションがカスタマイズされた。たとえば「Microsoft Edge」を組織のデフォルトブラウザーに設定したり、PDF文書を社内指定のアプリで常に開いたりするといったセットアップが容易になる。この機能も、まずは“Dev”ユーザーの一部を対象に提供される。

 また、タスクトレイへの“Meet Now”統合タッチキーボードのスペースバーをなぞってカーソルを移動する機能がすべての“Dev”ユーザーに解放された。「設定」アプリの[システム]-[詳細設定]セクションでグラフィックカードの情報を表示できるようになったのも、細かいながらうれしい変更点と言えるだろう。「WSL 2」のvEthernetに関連するトラブルも解消されているとのこと。

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。