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プレビュー版Windows 10にNVMe SSDの異常を通知する機能、健康状態も取得可能
「スマホ同期」アプリの設定画面もアップデート
2020年10月1日 10:00
米Microsoftは9月30日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20226を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。
Build 20226では「設定」アプリに移植された「ディスクの管理」が拡充され、NVMe SSDのハードウェア異常を検知してデスクトップへ通知する機能が追加された。ドライブが故障してからデータを復旧しようとしても、コストがかかったり、復旧そのものが不可能になったりする。NVMe SSDのみの対応とはいえ、そうした事故を未然に防ぐことができるのはありがたい。
NVMe SSDの健康状態(Device Health)は、「設定」アプリの[ディスクとボリュームの管理]画面から確認可能。[システム]-[記憶域]セクションからたどってもよいし、デスクトップに表示される異常検知のトーストをクリックしてダイレクトにアクセスすることもできる。ディスクの温度に加え、推定の残り寿命などを表示できるようだ。
そのほかにも、「スマホ同期」アプリの設定画面がアップデートされた。新しい設定画面はカテゴリごとにわかりやすく整理されており、接続済みのAndroid端末を一覧したり、切り替えたりすることができる。
また、“リモート プロシージャ コールが失敗しました”というエラーが表示される「WSL 2」の問題など多くの不具合が解決された。一方で、「WSL 2」のvEthernetに関連するトラブルは依然対応中となっている。
“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。