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「ディスクの管理」を「設定」アプリに移植 ~Dev版「Windows 10」Build 20197が公開

既存の「ディスクの管理」も健在

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 20197を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに公開

 米Microsoftは8月21日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20197を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。

 本ビルドの目玉は、「ディスクの管理」の機能が「設定」アプリに移植されたこと。ディスク情報の表示やボリュームの作成・フォーマット、ドライブレターの割り当てといった処理が「設定」アプリで行えるようになった。

 「設定」アプリのディスク管理画面は、[システム]-[記憶域]セクションからアクセス可能。“ストレージ センサー”や“記憶域の使用状況”といったディスク関連機能とまとめられ、Windowsに不慣れなユーザーでも管理画面を探すのが容易になった。また、「Microsoft 管理コンソール」(MMC)のスナップインとして実装されている「ディスクの管理」とは異なり、アクセシビリティにも配慮されているのも利点と言えるだろう。

[システム]-[記憶域]セクションからアクセス
「設定」アプリに移植された「ディスクの管理」機能

 なお、既存の「ディスクの管理」が利用できなくなるわけではないので安心してほしい。必要であれば[Windows]+[X]メニューなどからいつでも起動できる。

既存の「ディスクの管理」も健在

 そのほかにも、以前発表された「スマホ同期」アプリの新機能が一般提供され、ロールアウトが開始された。Samsung製のスマホと連携し、PCからAndroidアプリを利用できるようになる。また、Build 20190で案内された新機能や改善点を案内する機能はいったん撤回され、このビルドでは表示されなくなった。

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。