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Dev版「Windows 10」Build 20190 が公開 ~アプリで利用するGPUを任意で選択可能に
英語ロケールでは更新後に新機能を案内するUI。日本語向けのIMEアップデートも
2020年8月17日 11:00
米Microsoftは8月12日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20190を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。
Build 20190では、グラフィックス関連の設定画面をアップデート。複数のGPUを搭載するWindows 10環境ではアプリがどのGPUを利用するかを選択できる(省電力、高パフォーマンス、OSによる自動選択)が、その設定がわかりにくいというフィードバックに応えていくつかの改善が施された。
まず、“高パフォーマンス”オプションで使用するデフォルトのCPUを指定する画面が新設された。この画面は「設定」アプリの[システム]-[ディスプレイ]セクションもしくは[ゲーム]セクションからアクセス可能。
次に、アプリのグラフィックスオプションに[Specific GPU](特定のGPU)というオプションが追加された。従来は[Windows での自動決定]、[省電力]、[高パフォーマンス]の3オプションから1つを選ぶ仕組みで、特定のアプリだけ指定したGPUを利用するといった設定は不可能だったが、柔軟性が向上したといえる。
そのほかにも、OSのアップグレード後に新機能や改善点を案内する機能が導入された。この機能は現在のところ、米国をはじめとする英語ロケールで利用可能。不要な場合は、「設定」アプリの[システム]-[通知とアクション]セクションで無効化できる。
また日本語向けの改善として、[Ctrl]+[CapsLock]キーと[Alt]+[CapsLock]キーでIMEをそれぞれ“ひらがな”“カタカナ”モードに切り替えられるようになった。これは以前のIMEでサポートされていた機能で、ユーザーの要望に応えて復活させたという。
“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。