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スタート画面のデザインをアップデートした「Windows 10」Build 20161が“Dev”チャネルに
「Microsoft Edge」の閲覧ページも[Alt]+[Tab]キーで切り替え可能
2020年7月2日 12:40
米Microsoftは7月1日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20161を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。
“Windows Insider Program”の“Fast”リング改め“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。次期バージョンの「Windows 10」に採用されるとは限らない新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。
“Dev”チャネルでリリースされる3番目のビルドとなったBuild 20161では、[スタート]画面のデザインがアップデート。これまでアクセントカラー単色で塗りつぶされていたタイルの背景が、ライト・ダークテーマに合わせたものとなった。今年から導入が始まったカラフルアイコンともマッチしている。
また、[Alt]+[Tab]キーのアプリ切り替えに「Microsoft Edge」で開いているWebページが含まれるようになった。「Edge」に切り替えてからタブを操作するという手間を省き、ダイレクトに閲覧ページへ切り替えられるようになる。
この機能は一部のユーザーから段階的に展開されており、体験するには“Canary”または“Dev”チャネル(v83.0.475.0以降)の「Edge」が必要。「設定」アプリの[システム]-[マルチタスク]セクションには関連のオプションが追加され、最後のいくつかのタブだけを[Alt]+[Tab]キーの画面に表示するようにしたり、機能を完全に無効化できる。
新規にアカウントを作成した場合に、必要に応じてタスクバーのアイコンを自動でパーソナライズする機能もユニークだ。この機能はクラウドベースになっており、使わないアプリをデフォルトから削除したり、Android端末を使っているユーザーには「スマホ同期」アプリを初期状態でピン留めしたり、ゲームPCには「Xbox」アプリを追加するといったカスタマイズが提供されるようだ。既存のアカウントには影響しないので、これをテストするには新規にアカウントを作成する必要がある。
そのほかにも、トースト通知の改善や2-in-1デバイスの使い勝手向上が図られた。「コントロール パネル」から項目を「設定」アプリに移植する試みも継続されており、このビルドでは「コントロール パネル¥システムとセキュリティ¥システム」へアクセスすると「設定」アプリの[システム]-[バージョン情報]セクションが開かれるようになっている。“デバイスの仕様”に表示される情報をコピーする機能なども導入されるようだ。
繰り返しになるが、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。導入に反対する場合や改善を提案したい場合は、「フィードバック Hub」アプリから意見を投稿するとよいだろう。