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脱「コントロール パネル」を継続 ~「Windows 10」Build 20170が“Dev”チャネルに
“TLS 1.3”の実験的実装がデフォルトで有効化
2020年7月16日 14:56
米Microsoftは7月15日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20170を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。
“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。
Build 20170では、サウンド設定を改善。「設定」アプリの[サウンドデバイスを管理する]画面がアップデートされ、どのデバイスがデフォルトであるのかがわかりやすくなった。また、古い「音量ミキサー」ポップアップには「設定」アプリの[アプリの音量とデバイスの設定]画面へのリンクが加えた。
これらは前ビルドで表明された、設定項目を「コントロール パネル」から「設定」アプリに移植する試みの一環だ。加えて、プレビュー版「Windows 10」では「設定」アプリのアイコンも刷新され、前ビルドで導入されたテーマ対応の[スタート]画面&タイルとマッチしたデザインになっている。
そのほかにも、Build 20170 からは“Transport Layer Security(TLS)1.3”の実験的な実装がデフォルトで有効になっているとのこと。IIS/HTTP.SYSでは既定で“TLS 1.3”が利用される。場合によっては、アプリに改修を加える必要があるだろう。
また、このビルドに直接関係はないが、Windows 10の検索ホーム画面([Windows]+[S]キー)が更新され、“クイック検索”がアイコン表示されるようになった。この変更は日本を含む一部の国で導入されており、製品版Windows 10にもすでに利用できる。さらに、Android向けホーム画面アプリ「Microsoft Launcher」v6の一般公開も併せて発表されている。