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「WSL 2」にCUDA対応など3つの新機能 ～「Windows 10」Build 20150がDevチャネルに。ISOイメージファイルも

「マップ」アプリの地図データは“TomTom”ベースへ

2020年6月18日 09:00

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 20150を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開

　米Microsoftは6月17日（現地時間）、「Windows 10 Insider Preview」Build 20150を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。“Windows Update”を介して最新ビルドへアップデート可能。ISOイメージファイルも用意されている。

　“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブに開発が行われているブランチのビルドを直接提供するチャネル。以前の“Fast”リングに相当する。次期バージョンの「Windows 10」に採用されるとは限らないが、さまざまな新機能がいち早く・テストされる。本ビルドはナンバリングが20000番台となり、ブランチも“MN_RELEASE”から“RS_PRERELEASE”へ戻されている。

「WSL 2」がGPUコンピューティングのサポート

　Build 20150の目玉は、「WSL 2」に3つの新しい機能が導入されたこと。一部はオンラインカンファレンス“BUILD 2020”で発表されたロードマップで示されていたものだ。

  • GPUコンピューティングのサポート：「NVIDIA CUDA」に対応
  • “wsl --install”コマンド：「WSL」に必要なOSのオプション機能を手軽に有効化。将来的には「WSL」ディストリビューションの自動インストールも可能に
  • “wsl --update”コマンド：「WSL 2」ディストロからLinuxのカーネルバージョンを管理

　とくにGPUコンピューティングのサポートは重要で、機械学習開発やデータサイエンスのワークフローを「WSL 2」で直接実行できるようになる（参考記事）。

「NVIDIA CUDA」を利用して機械学習開発やデータサイエンスのワークフローを「WSL 2」で直接実行できる

　また、「マップ」アプリの地図データが“TomTom”ベースになった。また、一度撤回されていた既定アプリの設定画面の検索機能や新しい韓国語IMEが再び有効化されている。