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「Microsoft Edge 139」が正式リリース ~UIの改善やローカルAIの導入を継続
セキュリティ関連の修正は8件
2025年8月8日 13:21
米Microsoftは8月7日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v139.0.3405.86を安定(Stable)チャネルでリリースした。
「Edge 139」では、前バージョンに引き続きウォレットの廃止、「WebUI 2」採用による設定画面のパフォーマンス改善などが行われる。「Edge」内蔵のローカル小規模言語モデル(SLM)「Phi-4-mini」を用いた「Web AI API」も展開され、Webサイトと拡張機能でローカルAIを用いた要約やテキストチャット(プロンプト)が可能となる。
そのほかにも、以下の機能改善が行われる。
- リンクを開く際に設定で選択したプロファイルではなく、リンクアプリが推奨プロファイルを優先して開くポリシー
- パスワードの漏えいに関するリアルタイム通知
- [ブラウザーのエッセンシャル]パネルを再構成。パフォーマンスとセキュアネットワークに分離
保護されたPDFファイルが開けない問題やIE モードに影響する問題も修正されている。
なお、一部の機能は「制御された機能ロールアウト」(CFR)と呼ばれる手法で段階的に提供範囲が拡大されるため、アップデートしてもすぐに利用できるとは限らない点には注意したい。
セキュリティ関連の修正は8件。内容は「Google Chrome 139」とほぼ同じだ。深刻度は最大で「Medium」と評価されている。
- CVE-2025-8576:Use after free in Extensions
- CVE-2025-8577:Inappropriate implementation in Picture In Picture
- CVE-2025-8578:Use after free in Cast
- CVE-2025-8579:Inappropriate implementation in Gemini Live in Chrome
- CVE-2025-8580:Inappropriate implementation in Filesystems
- CVE-2025-8581:Inappropriate implementation in Extensions
- CVE-2025-8582:Insufficient validation of untrusted input in DOM
- CVE-2025-8583:Inappropriate implementation in Permissions
デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。