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インボックス版WSLがOSから削除 ~今年もDev版「Windows 11」のアップデートが開始

Build 25272がリリース

「Windows 11 Insider Preview」Build 25272(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは1月5日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25272(rs_prerelease)を公開した。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレードが可能。

 今年最初のリリースとなる本ビルドだが、変更点は比較的小規模だ。新しくなった「クイック アシスト」が[スタート]画面の「Windows ツール」フォルダーから「すべてのアプリ」直下へ移され、見つけやすくなったほか、「印刷キュー」に[更新]ボタンが追加された点を除けば、あとは細々とした機能改善や不具合の修正のみとなっている。

「クイック アシスト」は「Windows ツール」フォルダーから「すべてのアプリ」直下へ
「印刷キュー」に[更新]ボタンが追加

 ただし、前回のBuild 25267からOS内蔵(インボックス)の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)が削除されている点には注意したい。「WSL」が機能しない場合は「wsl.exe --install」や「wsl.exe --update」で「Microsoft Store」から提供される「パッケージ化されたバージョン」の「WSL」を導入する必要がある。

 「Windows Insider Preview Program」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。複数の開発チャネルがあるが、なかでもDev版はもっとも開発初期にあたるものだ。ここで試される機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。

 なお、Devチャネルのビルドは比較的不安定なので、利用の際は注意。代表的な既知の問題は、以下の通りとなっている。

  • 一部のArm64デバイスで「Windows Hello」の顔認識でサインインできないことがある。PINは利用可能

 Arm64デバイスでスリープやハイバネートからの復帰に失敗し、黒い画面が表示される問題や、アプリのUI要素が消えたり再表示されたりすることがある問題は解決されたとのこと。