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ライブカーネルメモリダンプに対応したDev版「Windows 11」Build 25276がリリース

米国では「Apple Music」「Apple TV」のテストが開始

「Windows 11 Insider Preview」Build 25276(rs_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは1月12日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25276(rs_prerelease)を公開した。「Windows Insider Preview Program」のDevチャネルに参加しているユーザーは、「Windows Update」からアップグレード可能。新規インストールのためのISOイメージファイルも用意されている。

新規インストールのためのISOイメージファイルも用意

 Build 25276の目玉は、「タスク マネージャー」でライブカーネルメモリダンプがサポートされたこと。[詳細]セクションで「System」プロセスを選択し、右クリックメニューを利用すると、カーネルメモリの状態を以下のパスに保存し、トラブルシューティングに役立てることができる。

%LocalAppData%¥Microsoft¥Windows¥TaskManager¥LiveKernelDumps

 [設定]セクションへアクセスすれば、ライブカーネルメモリダンプの設定を表示・編集することも可能だ。

「タスク マネージャー」でライブカーネルメモリダンプがサポート
[設定]セクションへアクセスすれば、ライブカーネルメモリダンプの設定を表示・編集することも可能

 そのほかにも、[設定]アプリの[アカウント]セクションがアップデート。クラウドストレージの利用状況グラフに、「Outlook」の添付ファイルデータが含まれるようになった。この変更は一部のテスターから順次展開される。

[設定]アプリの[アカウント]セクション。クラウドストレージの利用状況グラフに、「Outlook」の添付ファイルデータが含まれるように

 また、アプリの起動時に既知の互換性問題を警告する「Program Compatibility Assistant」ダイアログのデザインがWindows 11にマッチするものに変更された。米国では「Apple Music」「Apple TV」「Apple Devices」のプレビュー提供が開始されている。

 「Windows Insider Preview Program」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。複数の開発チャネルがあるが、なかでもDev版はもっとも開発初期にあたるものだ。ここで試される機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らない。

 なお、Devチャネルのビルドは比較的不安定なので、利用の際は注意。代表的な既知の問題は、以下の通りとなっている。

  • 一部のArm64デバイスで「Windows Hello」の顔認識でサインインできないことがある。PINは利用可能
  • 【新規】一部の環境で最近のビルドをインストールする際のアップデート時間が想定より長くなる問題を調査中
  • 【新規】一部の環境で前回のDevチャネルフライトを導入するとWebブラウザーなどのアプリがフリーズする問題を調査中