Windows 11 バージョン 22H2の新機能を使いこなす
第6回「Windows 11 2022 Update」のタスク マネージャーはモダンでスタイリッシュ。プロセスを省電力化することも
2022年9月30日 06:55
システムが不安定なときやプロセスを管理するときにお世話になる「タスク マネージャー」は、Windowsのバージョンに合わせて少しずつ改良されてきました。Windows 11になったときも改善がいくつか行われており、Windows 10のときよりも使いやすくなっています。
「Windows 11 2022 Update」ではさらに、従来手があまり入っていなかったデザイン面でも大きな刷新が行われています。連載6回目となる本記事では、モダンになった「タスク マネージャー」を紹介します。
再設計された「タスク マネージャー」
「Windows 11 2022 Update」の「タスク マネージャー」は、「Fluent Design System」に準拠したデザインとなっており、タブは廃止され、ナビゲーションペインで各画面を切り替える仕組みになりました。ダークテーマにも対応しています。
とはいえ、機能面の変更はあまりないようで、各画面のデザインにも大きな違いは見られません。
あと、OSのアクセントカラーが「タスク マネージャー」にも反映されるようになったのは、ちょっとおしゃれに感じられますね。
変更点は、後述の「効率モード」が搭載されたこと、これまであった「簡易表示」がなくなったことぐらいです。「タスク マネージャー」を「簡易表示」で使っている人はあまりないと思われるので、「簡易表示」がなくなったことはとくに問題ではないでしょう。
効率モード
「効率モード」はプロセスの優先度を下げ、リソースの消費を抑える省電力機能です(以前のテストでは「エコモード」とも呼ばれていました)。「Windows 11 2022 Update」の「タスク マネージャー」では、この「効率モード」が任意のプロセスで利用できるようになりました。
ただし、「効率モード」を考慮していないアプリのなかには動作が不安定になるものもあるようで、注意が必要です。また、「Microsoft Edge」などは積極的に「効率モード」を活用する設計になっているようなので、ユーザーがわざわざ「効率モード」にする必要はないようです。
「効率モード」のプロセスには、エコを示す緑色の葉っぱアイコンが付与されます。
このアイコンは今までUWPアプリが「中断」しているときにも表示されていたようですが、「Windows 11 2022 Update」では「中断」中のアプリには専用の黄色い一時停止アイコンが表示されるようになっています。
(UWPアプリは一般のアプリと異なり、アクティブでなくなるとリソース抑制のために動作を停止します。この状態を「中断」と呼びます。一般のアプリのように、アクティブでないときもバックグラウンドで動作させるには、そのための処理を追加する必要があります)
次回は、「Windows 11 2022 Update」におけるセキュリティ強化をご紹介したいと思います。お楽しみに。
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