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「Google Chrome」にバッテリー&メモリセーバー ~Windows/Mac/ChromeOSでグローバル展開
消費電力を削減。システム全体のレスポンス向上にも期待
2022年12月9日 14:43
米Googleは12月8日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」にバッテリーとシステムメモリを最適化する機能を追加したと発表した。今後数週間かけてWindows、macOS、ChromeOSでグローバルに展開するという。
エネルギーセーバー(Energy Saver)
エネルギーセーバーはデバイスのバッテリー残量が少なく(20%以下)になると発動し、Webブラウザーのバックグラウンド処理とWebページの視覚効果(アニメーションやビデオなど)を制限することでバッテリーの節約を測る。
バッテリーの持続時間延長が期待でき、近くに充電器がない場合に効果を発揮するだろう。
メモリセーバー(Memory Saver)
一方のメモリセーバーは、現在使用していないタブ(バックグラウンドタブ)のメモリを解放し、システムが利用可能なメモリを増やして、閲覧サイトの動作をスムーズにする機能。「Microsoft Edge」のスリープタブ(Sleeping Tabs)に相当する機能といえるだろう。
Webブラウザーで家族のビデオを編集したり、ゲームをしたり、1つのことに集中して作業している場合に特に効果的で、メモリが解放されたバックグラウンドタブは必要なときに再読み込みされる。同社によると、この機能により「Chrome」が使用するメモリ量を最大で40%、10GBほど削減できるという。
これらのツールは、不要であれば個別に無効化することも可能。反応が低下すると困るWebサイトがあれば、それをメモリセーバーの対象外に指定することもできる。コントロールは「Chrome」の右上にある[…]メニューの下に表示されるとのこと。