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「Firefox 108」が正式リリース ~「Windows 11 2022 Update」の効率モードに対応

CVE番号ベースで8件の脆弱性に対処

「Firefox」v108.0

 Mozillaは12月13日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v108.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 108」では、「Windows 11 バージョン 22H2」(2022 Update)で導入された「効率モード」(efficiency mode)をサポート。バックグラウンドタブが利用するリソースが自動で制限されるようになっており、システム全体のレスポンス向上、バッテリー持続時間の改善が期待できる。

バックグラウンドタブが利用するリソースが自動で制限されるように

 「Firefox」のタブが「効率モード」になっているかどうかは、「タスク マネージャー」で確認が可能。タブを複数開くと、その一部のプロセスに緑の葉のアイコンが付与され、「効率モード」へ移行していることが示されるはずだ。

 また、[Shift]+[ESC]キーで「プロセスマネージャー」(about:processes)へアクセスできるようになった。それぞれの「Firefox」プロセスが消費するリソース(CPU使用率やメモリ利用量)を手軽に確認できる。

「プロセスマネージャー」(about:processes)

 そのほかにもJavaScriptの「Import Maps」が初期状態で有効化され、利用するパッケージを「<script type="importmap">」に記述し、オンデマンドで読み込めるようになった。また、負荷がかかっているときのフレームスケジューリングも改善。ベンチマークテスト「MotionMark」のスコアが大幅に向上しているという。

ベンチマークテスト「MotionMark」

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで8件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が4件、2番目の「Moderate」が3件、最低の「Low」が1件となっている。任意ファイルを読み取り、実行可能スクリプトの挿入、任意コードの実行などに繋がりかねない問題が対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。