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「Microsoft Edge」の省電力機能「効率モード」が改善、より分かりやすく

一部環境から順次展開中

「Microsoft Edge」の省電力機能「効率モード」

 米Microsoftは10月12日(現地時間)、「Microsoft Edge」の省電力機能「効率モード」を改善したと発表した。一部環境から順次展開しているという。

 「効率モード」は「Edge 101」から導入されている機能で、一定期間使われていないタブを休眠状態にする「スリープタブ」(Sleeping Tabs)や、Webブラウザーを操作していないときに動画やアニメーションのフレームレートを落とす機能を活用することで、バッテリーの持続時間延長を図るものだ。同社がSurfaceデバイスで行った初期テストでは、平均25分ほどバッテリー消費を節約できたという。

 この手の機能は効果を実感しにくいものだが、「Edge」には「効率モード」の成果を可視化するためのリソースメーターが備わっている。また、スリープ中のタブはタイトルバーがグレーアウトされ、マウスオーバーでリソースの節約状況を表示するなどの工夫が凝らされている。

省電力機能の効果を把握するための機能も用意

 「効率モード」は、初期設定で「ノートPCがACアダプターに接続されておらず、かつバッテリー残量が低下したとき」のみ有効化される。バッテリー残量が低下していない場合にも「効率モード」をONにしたり、ノートPCでなくても「効率モード」を常に有効化することも可能。この挙動はプルダウンメニューで変更できる。

現行のプルダウンメニュー

 しかし、このUIをわかりづらく感じるユーザーもいたようだ。そこで今回の改善では、設定画面がわかりやすく改められる。今後はまず「効率モード」を有効にするかどうかを指定し、有効にするのであれば

  • 有効にした場合、「バランス節約」(Balanced Saving)と「Maximum Saving」(最大節約)のいずれかを選択
  • 電源に接続した場合に「効率モード」を有効化するかどうか

の2点を選ぶ仕組みとなり、それぞれに詳細な説明も付与される。

新しい設定画面

 有効化した場合の動作モードの意味は、それぞれ以下の通り。

  • バランス節約(推奨):バッテリーが十分にある場合はOFF、ない場合はON。Windowsの場合はOSのバッテリーセーバーモードになっているとき、Macではバッテリー残量が20%以下になったとき「効率モード」が有効化される
  • 最大節約:バッテリー残量にかかわらず「効率モード」を有効化

 なお、「効率モード」は多くの場合ブラウジング体験に影響を与えないが、ゲームなどパフォーマンスが重要となるシーンでは問題になる可能性もある。その場合は設定画面(edge://settings/system)からそのサイトをブロックリストに登録し、「効率モード」から除外するとよい。