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「Microsoft Edge 107」が正式版に ~GmailやYouTubeも使える「サイドバー」で武装
脆弱性の修正は8件
2022年10月28日 12:36
米Microsoftは10月3日(現地時間、以下同)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v107.0.1418.24を公開した。「Edge 107」では「サイドバー」(Microsoft Edge sidebar)が正式にアナウンスされた。すでに一部の環境から展開されていたが、より広範囲に提供されるようだ。
「サイドバー」は画面左端に表示され、アイコンをクリックするとサイドパネルで検索やショッピング、電卓や辞書、翻訳といった便利なツールが利用できるようにしたもの。「office.com」や「outlook.com」のアイコンも用意されており、オフィス文書やメール、カレンダーへのアクセスも容易だ。もちろん、不要であれば消してしまうこともできる。
ロールアウト当初は6つのアイコンしかなかったが、「Edge 107」では「Gmail」や「YouTube」、「Spotify」、「Apple Music」、「Messenger」など、9つのアイコンが追加されており、利便性が大きく向上している。
そのほかの変更は、セキュリティ関連の修正が中心。本バージョンでは8件の脆弱性が修正された。
- CVE-2022-3661:Insufficient data validation in Extensions
- CVE-2022-3660:Inappropriate implementation in Full screen mode
- CVE-2022-3657:Use after free in Extensions
- CVE-2022-3656:Insufficient data validation in File System
- CVE-2022-3655:Heap buffer overflow in Media Galleries
- CVE-2022-3654:Use after free in Layout
- CVE-2022-3653:Heap buffer overflow in Vulkan
- CVE-2022-3652:Type Confusion in V8
いずれも「Chromium」由来の問題で、「Google Chrome」v107.0.5304.62/63とほぼ重複する(最大深刻度は「High」)。v107.0.5304.87/.88での修正は含まれていないようだが、近日中にアップデートが行われるとみられる。
デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。