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「Microsoft Edge 100」にリソース節約量を表示するグラフ ~スリープタブ技術の弱点も解消
パフォーマンス・セキュリティだけでなく、エコにも磨きをかける
2022年4月8日 11:00
「Microsoft Edge」には「スリープタブ」「効率モード」といったエコ機能が備わっているが、先日リリースされた「Edge 100」ではこれらが強化されているという。米Microsoftは4月7日(現地時間)、公式ブログ「Microsoft Edge Blog」で明らかにした。
「スリープタブ」(Sleeping Tabs)は、一定期間使われていないタブを休眠状態にし、リソースを積極的に解放する機能。一方の「効率モード」(Efficiency Mode)は、タブがスリープ状態になるまでの時間を5分へ短縮したり、Webブラウザーを操作していないときにビデオやアニメーションの更新間隔を長くするなどして、電力消費量を抑える。いずれも「Edge」のリソース消費量を抑え、システム全体の応答性を向上させる効果がある。同社によると、休眠状態のタブは平均で85%のメモリと99%のCPUが節約できるとのこと。
しかし、従来の「スリープタブ」は休眠状態がブラウザーインスタンス単位で管理されていた。インスタンスには複数のページが含まれるが、その1つが閲覧中だと、他の兄弟ページは休眠状態に移行できない。つまり、「スリープタブ」に移行できないタブができてしまう。
「Edge 100」ではこの制限が緩和されており、閲覧中のページとインスタンスを共有しているページも休眠状態へ移行できるようになった。これにより、休眠状態へ移行できるタブが平均で8%増加したとのこと。「スリープタブ」機能の恩恵をより多く享受できる。
また、「スリープタブ」で節約されたリソースを可視化する[パフォーマンス]ポップアップが追加された。このパネルは「Edge」の画面右上にある[…](設定など)メニューから利用可能。お気に入りやダウンロード、履歴などのパネルと同様、ピン留めしてサイドパネルにすることもできる。このポップアップには「効率モード」のON/OFFを切り替えるトグルスイッチも設けられており、状況に応じてバッテリー効率と応答性のどちらを優先するかを選択できる。