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無償のVPN機能「Microsoft Edge Secure Network」が発表

「Cloudflare」提供。まずはプレビュー版として一部「Edge Canary」ユーザーに展開

Microsoft、「Microsoft Edge」の新しいVPN機能「Secure Network」を発表

 米Microsoftは5月12日(現地時間)、「Microsoft Edge」の新しいVPN機能「Secure Network」を発表した。まずはプレビュー版として、Canary版「Edge」のごく一部のユーザーに展開しているという。

 「Edge Secure Network」はホテルや空港の公共Wi-Fiなど、信頼できないネットワークに接続していてもセキュリティとプライバシーを確保できるビルトインのクラウド型リモートVPNサービスだ。このタイプのサービスには、一般的に以下のメリットがある。

  • 接続が暗号化される:ユーザーとVPNプロバイダー間のトラフィック(通信)が暗号化されるため、公衆Wi-Fiが乗っ取られていても、盗聴や改竄が難しい
  • オンライン追跡の防止:ユーザーのIPアドレスを隠蔽し、オンライン追跡を難しくする
  • ユーザーの現在地を隠蔽:特定地域で利用できないサービスを、ブロックを迂回して利用できることがある

 主要ブラウザーでは「Opera」が採用済みで、追加のツールを導入することなく、Webブラウザー単体でVPNが利用できる。また、Mozillaも一部の地域でVPNサービスを提供している(日本未提供)。

 「Edge Secure Network」を利用するには、(少なくともプレビュー期間中は)「Microsoft アカウント」で「Edge」にサインインする必要がある。サインインすると、毎月1GBの転送量が無料で付与される仕組みだ。サービスそのものはMicrosoftではなく 「Cloudflare」が提供しているとのこと。

 なお、「Microsoft アカウント」の情報は基本的に外部と共有されることはないので安心してよいようだ。不具合やパフォーマンスの低下を検知する目的に限り、診断データのみが収集されるとのことで、パートナーのサーバーに25時間以上保管されたり、ユーザーと紐付けに利用されることはないとしている。