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無償・無制限・認証不要のVPNサービスが統合された「Opera 40」が正式版に

バッテリーセーバーやビデオポップアウト、ニュース機能のブラッシュアップも

「Opera」v40.0

 ノルウェーのOpera Software ASAは19日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の最新安定版「Opera 40」を正式公開した。本バージョンの目玉は、無償・無制限・認証不要のVPNサービスが統合されたこと。

 “VPN(Virtual Private Network)”とは、暗号化技術などを活用してインターネット上に仮想の私的ネットワークを構成する技術。重要なデータのやりとりを保護したり、他の国を経由することで自国ではブロックされて閲覧できないコンテンツへアクセスするために用いられる。

 VPN機能は初期状態で無効化されており、利用するには設定画面から手動で有効にする必要がある。VPN機能を有効化するとアドレスバー左端に“VPN”というラベルが追加され、クリックすると利用統計を表示するポップアップへアクセスできる。

 ちなみに、このVPNサービスはカナダに拠点を置くOpera傘下の企業SurfEasyによって運営されており、カナダ・ドイツ・オランダ・シンガポール・アメリカの5カ国にサーバーが設置されている。接続先のVPNサーバーは自動で選択される仕組みになっているが、ユーザー側で選択することも可能だ。

無償・無制限・認証不要のVPNサービスが統合される

 さらに、「Opera 40」では“Chromecast”が新たにサポートされた。Google公式の「Google Chrome」向け拡張機能「Google Cast」を「Opera」に導入すれば、“Chromecast”デバイスを介して閲覧コンテンツをテレビの大画面で楽しむことができる。「Google Cast」拡張機能は、「Google Chrome」用の拡張機能を「Opera」へインストールできるようにする拡張機能「Download Chrome Extension」アドオンを導入すれば「Opera」へ追加できるようになる。

 そのほかにも、ブラウザーエンジンを「Google Chrome」v53.0.2785.101相当へアップデート。既存機能のブラッシュアップも図られた。

 たとえば、バッテリーセーバーには電力の消費を自動的に抑える機能が追加された。これはノートPCやタブレットがバッテリー駆動モードになったときに、バッテリーセーバー機能を自動で有効化する機能だ。また、ビデオポップアウト機能では対応サイトが拡充されたほか、使い勝手を高めるための微調整が施された。さらに、ニュース機能ではユーザーが指定したフィードを登録する機能が追加されている。

 「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。