Windows Insider Preview

古いPCから新しいPCへ簡単にファイル・設定を移行できる機能、Windows 11で展開へ

「Windows バックアップ」アプリの新しいエクスペリエンス

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Windows バックアップ」アプリの新しいエクスペリエンス

 米国時間6月19日にRelease Previewチャネル(バージョン 24H2)でリリースされた「Windows 11」Build 26100.4482(KB5060829)より、PCからPCへ設定を移行できる「Windows バックアップ」アプリの新しいエクスペリエンスが展開中だ。

現行の「Windows バックアップ」アプリは、起動するといきなり「持ち物を失くさないでください」というバックアップ画面が現れる

 現行の「Windows バックアップ」アプリは、起動するといきなり「持ち物を失くさないでください」というバックアップ画面が現れるが、新しいエクスペリエンスでは、以下の2つのオプションを選択する画面がまず現れるようになる。

  • この PC をバックアップする
  • 新しい PC に転送する

 前者を選べば、従来からあるバックアップ画面が開くが、後者を選ぶと、これまではなかったPC設定の転送画面へアクセスできるようになる。

PC設定の転送画面

 この機能を利用すれば、同じネットワークに参加している他のPCとペアリングして、古いPCから新しいPCにファイルや設定を簡単に転送できるようになる。古いPC側でこの画面を表示し、PC名をメモしておき、新しいPCのOSセットアップ画面(OOBE)で入力すればよい。

 ただし、OOBE側のエクスペリエンスはまだ実装されていないようで、この機能は完全ではない。将来のアップデートで利用可能になる予定とのことだ。利用可能になれば、改めてレポートする。

OSセットアップ画面(OOBE)でバックアップデータを復元。このようなスタイルでPCの移行もできるようになるはず