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Microsoft、「Windows 10」延命プログラム「ESU」をテスト開始、個人でもOK、無償オプションも

一般展開は7月から順次、8月中旬には広く利用できるようになる見込み

公式ブログ「Windows Experience Blog」におけるアナウンス

 米Microsoftは6月24日(現地時間)、「Windows 10」の拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Program:ESU)のテストをパイロットプログラム「Windows Insider Program」で開始した。「Windows 10」のサポートは米国時間2025年10月14日に終了するが、ESUを購入すればサポート終了後もセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる。

 昨年に発表された通り、「Windows 10」のESUは個人でも購入できる。ESUの提供が開始されると、通知トーストや「設定」アプリから登録ウィザードへアクセスできるようになるとのこと。

 ただし、ESUはあくまでも「Windows 11」への移行が間に合わない環境のための猶予措置だ。新機能、セキュリティ以外のアップデート、設計変更のリクエスト、テクニカル・サポートは含まれない点には注意したい。

 個人向けの価格は30米ドル(地域によって価格が異なる場合あり)。加えて、追加費用なしで利用できるオプションが提供される。

 一般顧客(「Windows Insider Program」未加入)への展開は7月よりオプションとして開始され、8月中旬には広く利用できるようになる見込み。ESUの期間は2025年10月15日から2026年10月13日までの1年間とされている。それ以降の延長提供があるかどうかは、今のところ不明だ。

 なお、法人向けの価格はデバイス1台あたり61米ドル。1年間有効で、必要であれば2回の延長が可能。最長で3年間、セキュリティパッチを受け取れる。また、「Windows 365」クラウドPCなどでは追加費用なしにESUを利用できる。追加の手順は必要ない。