やじうまの杜

「Windows 10サポートは2025年10月14日に終了します」 ~Microsoftが耳タコの注意喚起

「Office 2016」「Office 2019」も同時終了だよ!

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Microsoft、「Windows 10サポートは 2025 年 10 月 14 日に終了します」というリマインダー記事を公開

 米Microsoftが3月27日(現地時間)、「Windows 10サポートは 2025 年 10 月 14 日に終了します」というサポート記事を公開しました。もう耳にタコができるほどリマインダーされているとは思いますが、「Windows 10」がサポートされるのはあと半年ぐらいです。そろそろマジで移行の準備をしましょう。

 このドキュメントによると、「サポートの終了」で打ち切られるサービスは以下の通り。

  • あらゆる問題のテクニカル サポート
  • ソフトウェア更新プログラム
  • セキュリティ更新プログラムまたは修正プログラム

 とくに最後が重要で、サポート終了後も「Windows 10」を使い続けることは 重大なセキュリティリスク につながりかねません。いかがわしいサイトの閲覧履歴をぶっこ抜かれて全世界にさらされる程度ならばまだいいのですが、業務データを漏洩させて謝罪・解雇に追い込まれたりするかもしれませんし、PCを乗っ取られて大規模アタックの踏み台に悪用されるようなことになれば、最悪、警察が家宅捜索にきます(もしかすると)。

 じゃぁ、どうすればよいのか。ドキュメントによると、とれる対処法は以下の3つです。

  • デバイスを「Windows 11」にアップグレードできるならやる:「Windows 10 バージョン 22H2」を実行しており、ハードウェア要件を満たすならば、無償でアップグレードできます
  • 「Windows 11」がプリインストールされたPCへ買い替える:データの移行には「Windows バックアップ」アプリが利用できます
  • 拡張セキュリティ更新(ESU)プログラムを購入する:1年単位で連続3回まで、つまり最長3年間「Windows 10」を延命できます。個人でも購入可能で、価格は年額30米ドル。ただし、提供されるのは「重要なセキュリティプログラム」のみで、それ以外の修正や技術サポートは一切ありません

 ほかにもOSをLinuxや「Chrome OS Flex」へ入れ替えるといった方法も考えられますが、入門者には少しハードルが高くなるでしょう。これに関しては、また機会をみつけて紹介したいですね。

 なお、「Windows 10」とともに 「Office 2016」「Office 2019」のサポートも終了する 点には注意が必要です。「Windows 10」上でサブスクリプション制の「Microsoft 365」アプリ(Word、Excel、PowerPointなど)を利用するのもサポート対象外。

 一般ユーザーが「Windows 10」に固執する理由の多くは「Microsoft Office」だと思いますが(残りはゲームでしょうか?)、基本的に「Windows 10」のサポート終了後は「Microsoft Office」を使い続けることができない――正確には、利用できるけれどだんだん機能が動かなくなったりするし、セキュリティ上まったくお勧めできない――ことは知っておきましょう。