ニュース

「Office 2016」の2025年4月パッチ「KB5002700」に問題、WordやExcel、Outlookがクラッシュ

Microsoftが原因を調査中

「Office 2016」の2025年4月パッチ「KB5002700」に問題

 米Microsoftは4月9日(現地時間)、「Office 2016」向けの2025年4月のセキュリティ更新プログラム「KB5002700」に問題があることを明らかにした。「Word」や「Excel」、「Outlook」が応答しなくなる場合があるという。

 この問題は公式フォーラムや「X」(Twitter)でも複数の報告されており、具体的には以下のような事象が発生する模様。Windows 10/11のどちらでも発生するようだ。

  • 特定の操作を行うと、「Word」や「Excel」がクラッシュする(新しいドキュメントやスプレッドシートの作成、[挿入]タブの操作)
  • 「Outlook」でカレンダービューを開くとクラッシュする

 同社は現在、この問題を調査中。詳細が判明し次第、サポート記事を更新して伝えるとしているが、公式フォーラムには「KB5002700」の削除で問題が解消されたとの報告が寄せられており、パッチのアンインストールで問題を回避できる可能性がある。

wusa /uninstall /kb:5002700

 ただし、今月のセキュリティパッチには「Excel」の致命的な脆弱性への対処が含まれている。十分な対策を講じた上で、あくまでも一時的な回避策として実施すべきだ。

 また、「Office 2016」のサポートは「Windows 10」と同じく、2025年10月14日に終了する。後継ソリューションへの移行も併せて検討したい。