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2025年4月よりActiveXが既定無効、Microsoft 365のWord、Excel、PowerPoint、Visioで
「ActiveXを有効にしろ」はすべて詐欺です
2025年4月18日 09:20
以前から案内されていた通り、2025年4月より「Microsoft 365」アプリでActiveXが既定無効となる。ドキュメント上で新しいActiveXオブジェクトを作成したり、既存のオブジェクトを操作したりすることはできない。
この変更は「Word」、「Excel」、「PowerPoint」および「Visio」に適用される。ActiveXオブジェクトを含むドキュメントを開くと、コンテンツがブロックされた旨を伝える黄色いメッセージバーが表示される。
どうしてもActiveXを有効化する必要がある場合は、オプションダイアログから[トラスト センター]へアクセスし、[ActiveX の設定]ページでオプションを変更すればよい。ただし、いずれかの「Office」アプリ、たとえば「Word」でこの設定を変更した場合、「Excel」、「PowerPoint」および「Visio」にも適用される点には注意したい。
なお、ActiveXは一般に使われなくなって久しい技術だ。一般的な企業やユーザーがActiveXを含むファイルを送り付けてくる可能性はほぼない。
メールに添付するなどして送られてくるオフィス文書にActiveXオブジェクトが含まれている場合、それはすべてシステムを乗っ取るためのマルウェアだと判断してよいだろう。もし送信元が信頼できる相手だったとしても、それは詐称の可能性が高く、開くべきではない。ポップアップメッセージでActiveX関連の設定を変更するように案内されても、従ってはならない。
Microsoftは、絶対に必要な場合を除き、ActiveXコントロールを無効にしておくことを強く推奨している。買い切りの永続版でも昨年10月に発売された「Office 2024」よりActiveXが既定で無効だ。