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Windows版「PowerPoint」に新しいAI機能、「このWordをスライドにして」が可能に

「Copilot」チャットを介さず、専用メニューから

与えられたファイルやプロンプトをもとに「Copilot」がそれぞれのスライドページを作成

 米Microsoftは4月22日(現地時間)、Windows版「PowerPoint」の新しいAI機能を発表した。与えられたファイルやプロンプトをもとに、「Copilot」がそれぞれのスライドページを作成してくれる。

 これまでも「Copilot」でスライドを作成することはできたが、「Copilot」チャットを介する必要があった。今回のアップデートは、わざわざチャットからAIに作業を依頼しなくても、メニューから簡単に行えるようになったのがポイントだ。

 本機能を利用するには、まず「PowerPoint」で新規または既存のプレゼンテーションを開く。続いて、スライドの上にある[Copilot]ボタンをクリック。すると、スライドを追加するメニューが現れる。

スライドの上にある[Copilot]ボタンをクリック

 また、リボンの[ホーム]タブにある「Copilot」で新規スライドを作成するコマンドを選んでもよい。

リボンの[ホーム]タブにある「Copilot」で新規スライドを作成するコマンドを選ぶ

 コマンドを実行するとプロンプトの入力画面が現れるので、作成したいスライドの説明を入力すると、それに応じたスライドを作成してくれる。ファイルを参照して、それをもとにしたスライドを作成することも可能だ(ただし、今のところ「Word」ドキュメントのみ対応)。

 ニーズに合わせてスライドを編集したり、「Copilot」にテキストの書き直しを依頼したり、新しいプロンプトからやり直して新しいスライドを作成したりすることもできる。フォントや色、背景、画像などを指定するプロンプトにはまだ対応していないとのことだが、今後の改善に期待したい。

 この機能は「バージョン 2502」(Build 18526.20144)を実行しており、かつ「Copilot」ライセンスが有効なユーザーに展開される。当面は英語(米国)のみの対応だが、近日中に追加言語のサポートも予定されているとのこと。