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Markdown記法で手軽にプレゼンスライドを作成 ~「Marp for VS Code」がv3.0.0に

わざわざ「PowerPoint」を起動したくないアプリ開発者などにお勧め

「Marp for VS Code」v3.0.0

 Markdown記法でプレゼンテーションを作成できる「Visual Studio Code」用の拡張機能「Marp for VS Code」が1月1日(日本時間)、v3.0.0へとアップデートされた。2年半ぶりのメジャーバージョンアップだ。

 「Marp」(Markdown Presentation Ecosystem)は、Markdown記法で手軽に美しいプレゼンテーションスライドを作成できるようにしたオープンソースのソリューション(ライセンスは「MIT」)。公式の拡張機能を利用すれば、「Visual Studio Code」だけでスライドの編集・生成が完結する。わざわざ「PowerPoint」などの専用アプリを起動するのは面倒だというものぐさなアプリ開発者にピッタリだ。

 今回のメジャーアップデートは、コアライブラリやCLIツールがv3からv4へ更新されたことに追従するものだ。Webブラウザーの対応が進んだことをうけ、スライド要素がフレックスボックス(display: flex)からブロック(display: block)へ変更され、フレックスボックス由来の制限がいくつか解消されたほか、垂直方向の中央揃えを改善した「セーフセンタリング」が導入された。

 そのほかにも、Markdown記法で利用できるHTMLの制限が緩和され、安全性に問題がないとみなされた要素や属性が初期状態で利用できるようになった(以前はタグのみ)。CSSネストの初期サポートも含まれるとのこと。

「Marp for VS Code」で作成したプレゼンテーションスライド

 一方で、動作要件は少し厳しくなり「Node.js 18」以降、「Visual Studio Code」v1.86.0以降が必要となった。とはいえ、これが問題になることはほとんどないだろう。

ソフトウェア情報

「Marp for VS Code」
【著作権者】
Marp team
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.0.0(25/01/01)