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「Visual Studio Code 1.97」が公開～新AI支援機能「Copilot NES」をプレビュー

ログとデバッグにも大きな改善が加えられた2025年1月更新

樽井秀人

2025年2月7日 13:05

「Visual Studio Code」v1.97.0

窓の杜から
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　米Microsoftは2月7日（日本時間）、「Visual Studio Code」の2025年1月アップデート（v1.97.0）を正式公開した。今回のアップデートの目玉は、プレビューとして実装された「Copilot」の新機能「Copilot Next Edit Suggestions」（Copilot NES）だ。

　「GitHub Copilot」のコード補完は優れているが、コーディング作業において新規にコードを書き起こすのは最初だけで、あとはもっぱら既存コードの改善であることも少なくない。そのため、既存コードの編集でも「GitHub Copilot」のコード補完を役立てたいというニーズはあるはずだ。

　そこで開発されたのが、「Copilot Next Edit Suggestions」だ。この機能は現在行っている編集作業をもとに、次に編集する場所とその内容を予測する。プログラマーがやるべきは、［Tab］キーですばやくその箇所へ移動し、AIのコード提案が妥当であればそれを確定させることだけだ。

Copilot Next Edit Suggestions (NES), an evolution of code completions, is now available in preview.

Based on the edits you're making, NES both predicts the location of the next edit you'll want to make and what that edit should be.pic.twitter.com/MxgZa8YE8h
— Visual Studio Code (@code)February 6, 2025

　この機能は、「github.copilot.nextEditSuggestions.enabled」設定を有効にすると利用できる。「Copilot NES」の提案は編集個所のサイズとタイプに応じてサイドバイサイド（パネル）や行の下に表示されるが、これを固定したい場合は「editor.inlineSuggest.edits.renderSideBySide」オプションを構成すればよい。

　また、今回のアップデートではログとデバッグにも大きな改善が加えられた。複数のログをまとめて表示する集約ログビュー、出力パネルのログをフィルタリングする機能、デバッグ変数で特定の値をフィルタリングする機能などは、開発中アプリの問題点を探るときに役立つだろう。

　そのほかの主な変更は、以下の通り。

Auto accept edits：指定したタイムアウト後に「Copilot」からの編集を自動的に承認する
Trusting extension publishers：拡張機能をインストールする際、初めてのパブリッシャーからのものであれば信頼性を評価するダイアログが表示される。パブリッシャーを一度信頼すれば、2回目からは確認されない。拡張機能をインストールするときはかならず発行元を確認し、セキュリティを維持したい（v1.97への更新時にインストール済みのパブリッシャーは自動で信頼される）
パブリッシャーの信頼性を評価するダイアログ
Git blame information：「git blame」の情報を表示する機能をブラッシュアップ
「git blame」の情報を表示する機能をブラッシュアップ
Notebook inline values：ノートブックのコードセル変数のインライン値を表示
Python no-config debug：設定なしで「Python」スクリプトやモジュールをすばやくデバッグ

　「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ（Microsoft Store）から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。

　Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー（Language Server）対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。

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