ニュース

Microsoft、ハッキングイベント「Zero Day Quest」を初開催。支払った報奨金は2億円

今後は毎年開催へ

「MSRC」のアナウンス

 米Microsoftのセキュリティ部門「Microsoft Security Response Center」(MSRC)は今月、最大規模のライブハッキングコンペティション「Zero Day Quest 2025」を開催した。初開催となったこのイベントでは、同社のAIサービス「Copilot」とクラウドに焦点をあて、最高400万米ドル(約5.6億円)の賞金を懸けられた。

 このハッキングイベントでは600件を超える脆弱性の提出があり、予選を兼ねたリサーチチャレンジと本番のライブイベントを通じ、160万米ドル(約2億円)以上の賞金が授与されたとのこと。イベントの成功をうけ、同社はセキュリティ研究コミュニティとの連携を深めるため、以下の2つの投資を発表している。

  • 「Copilot」に関する報奨金を100%上積みするキャンペーンを継続
  • 「Zero Day Quest」を今後も毎年実施

 「Zero Day Quest」は同社が実施しているバグ報奨金プログラムのほんの一部だ。本プログラムを通じて報告された脆弱性は「CVD」(Coordinated Vulnerability Disclosure:協調的脆弱性開示)のもと、対策パッチのリリースまで内容が伏せられる。また、セキュアフューチャーイニシアチブ(Secure Future Initiative:SFI)と透明性へのコミットメントの一環として、重要な問題にはすべてCVE番号が割り当てられ、内容が開示される。