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トランプ政権による支援打ち切りで存続が危ぶまれていた「CVE」、財団設立で一国依存脱却へ
世界中の脆弱性情報は今後「CVE Foundation」で管理
2025年4月17日 10:46
米国政府がMITREへの支援を打ち切ったことが明らかになり、同団体が共通脆弱性識別子「CVE」の管理で従来のような大きな役割を果たせなくなるのではないかとの懸念が広がっていることを受け、米国時間4月16日、「CVE Foundation」の設立がアナウンスされた。
「CVE」(Common Vulnerabilities and Exposures)は脆弱性に付番される識別子で、世界中のサイバーセキュリティ専門家が参照している重要な情報だ。このような世界的に信頼されているリソースの維持管理が一国の政府支援に依存していることに対し、持続可能性と中立性を疑問視する声は以前からあり、CVE理事会のメンバーは今回の事態を想定し、1年前から「CVE」を専門の非営利団体へ移行する計画を立てていたという。
財団の構造や移行計画などについては、今後数日間にわたり明らかにされるとのこと。