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Google、非同期コーディングエージェント「Jules」を一般公開 ~無償でも利用可能

「GitHub」と統合、「Gemini 2.5 Pro」で計画・解決

Google、非同期コーディングエージェント「Jules」を一般公開

 米Googleは8月6日(現地時間)、非同期コーディングエージェント「Jules」を一般公開した。これまでベータ版としてテストが続けられていたが、「Gemini 2.5」を搭載して正式に提供されることになった。

 「Jules」は不具合の修正やドキュメントの追加、新機能の実装といったソフトウェアエンジニアリングに係る作業を支援するコーディングエージェント。「GitHub」と統合されており、リポジトリをインポートすると「Jules」はクラウドの仮想マシンにそれを複製し、最新の「Gemini 2.5 Pro」モデルでタスクを完了するための計画を作成する。開発者がそれを承認すれば、変更の差分を提示し、プルリクエストの作成まで代わりにやってくれるわけだ。これらの作業は非同期に処理されるため、開発者はその間、他の作業に集中することが可能。タスクの完了や追加の入力が必要になった場合は、通知が送られる。

「GitHub」と統合されており、リポジトリをインポートすると「Jules」はクラウドの仮想マシンにそれを複製し、最新の「Gemini 2.5 Pro」モデルでタスクを完了するための計画を作成する
非同期に処理されるため、開発者はその間、他の作業に集中することが可能。.タスクの完了や追加の入力が必要になった場合は、通知が送られる

 ベータテストの間、「Jules」は何千人もの開発者が指示した何万ものタスクに取り組み、その結果14万以上のパブリックコミットが作成されたとのこと。一般公開にあたっては、その際のフィードバックをもとに、ユーザーインターフェイスの改善や多くの不具合修正が実施されたという。新しいタスクがより速く実行されるように以前の設定を再利用したり、「GitHub」のイシュー管理を統合したり、マルチモーダルサポートを含む新しい機能を追加するといった改善も行われている。

 「Jules」は制限付き無料なので、気軽に試すことができる。それで足りない場合は、「Google AI Pro」や「Google AI Ultra」を契約するとよい。

  • Jules:「Gemini 2.5 Pro」を利用。1日当たり15タスク、同時3タスクまで。「Jules」を知りたいユーザーに最適
  • Jules in Pro:1日当たり100タスク、同時15タスクまで。毎日のコーディングに最適。最新モデルへのアクセスも可能
  • Jules in Ultra:1日当たり300タスク、同時60タスクまで。大規模で集中的なマルチエージェントワークフローに耐える。最新モデルへの優先アクセス

 また、大学生に1年間無料提供される「Google AI Pro」特典にも「Jules」が含まれる。