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Google、コーディングエージェント「Jules」のCLIツール「Jules Tools」を発表
Webサービスとの連携に優れる「Jules API」も
2025年10月3日 08:05
米Googleは10月2日(現地時間)、「Jules」のアップデートを発表した。「Jules」は、最新の「Gemini 2.5 Pro」モデルに基づくコーディングエージェント。不具合の修正やドキュメントの追加、新機能の実装といったソフトウェアエンジニアリングにかかわる作業をバックグラウンドで、非同期に実行してくれるので、開発者はタスクを「Jules」に任せて、他の作業に集中できる。2025年8月より、一般提供されている。
Jules Tools
今回のアップデートでは、コマンドラインインターフェイス(CLI)「Jules Tools」が導入された。これまで「Jules」を使うにはWebインターフェイスへアクセスする必要があったが、「Jules Tools」ならばターミナルからもタスクの開始・停止・検証といった操作が可能となる。他のCLIツールとの連携も容易となるので、スクリプトに組み込んだり、さまざまな自動化(オートメーション)処理に統合したりといった用途にも役立つ。
「Jules Tools」は、「Node.js」のパッケージ管理システム「npm」を用いて簡単にセットアップできる。
npm install -g @google/jules
Jules API
また、「Jules」にアクセスするためのAPIも解放される。「Jules Tools」はCLI連携を目的としているが、「Jules API」はWebベースのサービスとの連携を実現するものと言えるだろう。たとえば「Slack」に不具合が報告されたら「Jules」タスクをトリガーするといった自動化を行ったり、「Jules」をCI/CDパイプラインに組み込んだりといったことが可能となる。