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JetBrains、次世代開発環境「Fleet」の開発を断念、「IntelliJ IDEA」に一本化

リリースと配信はすでに終了

「JetBrains Fleet」

 チェコのJetBrainsは12月8日(現地時間、以下同)、「IntelliJ IDEA」と並行して開発を進めていた次世代統合開発環境(IDE)「Fleet」を廃止すると発表した。12月22日以降、「Fleet」のリリースと配信はすでに終了している。

 「JetBrains Fleet」は、より軽量なアーキテクチャー、最新のユーザーインターフェイスモデルを目指して開発されたコードエディター。「Visual Studio Code」によく似ており、フルスペックの「IntelliJ IDEA」よりも気軽で、それでいて必要十分な機能を備えるIDEとして期待されていた。

 しかし、単独の商品としては成功するに至らず、「IntelliJ IDEA」を置き換えることも、ターゲットを明確にして差別化を図ることもできなかった。一方、ユーザーにとっては目的の重複する2つのIDEが併存する形になり、「Fleet」と「IntelliJ IDEA」のどちらを使えばいいのか、どちらがよいのかという疑問と混乱を招くことになった。

 そこで、今後は「IntelliJ IDEA」の開発に一本化するとのこと。これまで「Fleet」で得られた成果は「IntelliJ IDEA」に生かされる。「Fleet」チームはエージェント型ワークフローに的を絞った製品を構築する作業に転換するとのことで、いずれ新しい製品としてリリースされるという。