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10月発売の「Office 2024」でActiveXが既定無効に ~「Microsoft 365」は2025年4月から

ドキュメント内で作成・操作不能に

同社のアナウンス

 米Microsoftは9月5日(現地時間)、今年10月にリリース予定の「Office 2024」でActiveXをデフォルト無効とすると発表した。現在はActiveXコントロールを有効化する前に確認するという設定が既定だが、変更後は通知なしにすべてのコントロールが無効化される。

 この変更の影響を受けるのは、以下のWin32アプリだ。「Microsoft 365」アプリでも2025年4月にActiveXが既定で無効化される。

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Visio

 この変更が実装されると、ユーザーはOfficeドキュメント内でActiveXオブジェクトを作成できなくなる。一部の既存ActiveXオブジェクトは静的な画像として表示されるが、操作することはできない。「Office」の非商用SKUでは、既定の挙動が変更されたことによりActiveXオブジェクトがブロックされると、それを伝える通知バナーが表示される。

非商用SKUで表示されるバナー

 ActiveXオブジェクトの利用を継続したい場合は、セキュリティセンターの設定やレジストリ、グループポリシー(DisableAllActiveX)を調整することでActiveXを再度有効化できる。

 レジストリを編集する場合は、以下のキーを「0」(REG_DWORD)に設定すればよい。

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Office¥Common¥Security¥DisableAllActiveX